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プロ野球

慶大・清原正吾、広陵・高尾響、健大高崎・箱山遥人だけじゃない!? まさかの“指名漏れ”となった意外な選手【ドラフト会議】

THE DIGEST編集部

2024.10.25

左から健大高崎の箱山、慶大の清原、広陵の高尾はドラフト会議で指名されなかった。写真:THE DIGEST写真部

左から健大高崎の箱山、慶大の清原、広陵の高尾はドラフト会議で指名されなかった。写真:THE DIGEST写真部

 運命の1日が終わった。

 10月24日、プロ野球のドラフト会議が都内で行なわれ、支配下・育成ともに全12球団の選択が終了した。有力選手が順当に指名された一方で、意外な選手たちの名前が呼ばれなかった。

 過去に多くのドラマを輩出したドラフト会議。今年最大の目玉は走攻守の三拍子揃った大学球界屈指のオールラウンダーで、今年3月の侍ジャパン強化試合に選出された宗山塁(明大)が5球団の競合の末、楽天が交渉権を獲得した。同じく侍ジャパンに選ばれた最速154キロの大学球界最強左腕・金丸夢斗(関大)を中日の井上一樹新監督が当たりくじを引き当て派手なガッツポーズを披露するなど、金の卵たちが続々と名前を連ねた。

 だがその裏で、まさかの指名漏れとなった有力選手も少なからずいる。例えば高校生では、最速148キロを誇る広陵の高尾響投手。身長173センチながら重い直球と多彩な変化球が魅力の右腕は1年時から背番号1を背負い、甲子園に計4度出場。2年春は優勝した山梨学院に準決勝で敗れたものの、8回1失点と力投。存在感を示し、スカウトの評価も高かった。

 同じく高校生では健大高崎の主将・箱山遥人も最後まで呼ばれなかった。「世代ナンバー1・捕手」として呼び声が高かった同選手は高校通算35本塁打を放ち、今春のセンバツでは4番を担い決勝に進出。兵庫の報徳学園に3対2で競り勝ち、初優勝に大きく貢献した。今夏のU18アジア選手権では高校日本代表にも選出され、副将も務めた逸材だった。
 
 元プロ野球選手の父を持つジュニア勢では西武、巨人などでプロ通算歴代5位となる525本塁打を放った清原和博氏の長男である清原正吾(慶大)内野手は支配下での指名はされず。そのあとに実施された育成ドラフトに望みをかけたが、結局最後まで指名されることなく涙を呑んだ。また、ロッテなどで活躍した椎木匠氏を父に持つ横浜高の椎木卿五捕手も無念の指名漏れとなった。

 他にも、大学日本代表の主将で愛知・中京大中京高では高橋宏斗(中日)とバッテリーを組んだ経験を持つ印出太一捕手(早大)。大阪桐蔭で3度の甲子園優勝を経験し、日本生命で都市対抗にも出場した強打の右打ち内野手・山田健太の名前もなかった。

 プロ入りの道が開かれた喜び、叶わなかった悔しさなど今年も多くの表情が生まれた2024年度のドラフト会議。未来ある若者たちの人生を左右した激動の1日は幕を閉じた。

構成●THE DIGEST編集部

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