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「大谷翔平ほど野球界に影響を与える選手はいない」米記者があらためて断言「エンジェルスが契約しなかったことに今も驚いている」

THE DIGEST編集部

2024.12.03

加入1年目のドジャースでワールドシリーズを制した大谷。フィールド上からビジネス面まで、球団に及ぼす影響力は計り知れない。(C)Getty Images

加入1年目のドジャースでワールドシリーズを制した大谷。フィールド上からビジネス面まで、球団に及ぼす影響力は計り知れない。(C)Getty Images

 2024年のワールドシリーズを制したロサンゼルス・ドジャースが、FA大物左腕のブレイク・スネルと5年1億8200万ドル(約273億円)で契約し、そのうちの6200万ドル(約93億円)が後払いと報じられている。また、5年7400万ドル(約111億円)で契約を延長したトミー・エドマンも同様に、2500万ドル(約37億円)が後払いだという。

 ドジャースが後払い契約を結んでいるのは以前から。ムーキー・ベッツ(3億6500万ドルのうち1億1500万ドル)やフレディ・フリーマン(1億6200万ドルのうち5700万ドル)、ウィル・スミス(1億4000万ドルのうち5000万ドル)も後払い契約を結んでいる。

 それでも後払いが大きな話題となったのは、昨オフに10年7億ドル(当時約1015億円)で結んだ大谷翔平の衝撃的な契約だった。プロスポーツ史上最高となる総額7億ドルに加え、97パーセントにあたる6億8000万ドルを後払いとしたためだ。

 こうした後払いが続出しているなか、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のポッドキャスト番組で、「ロサンゼルス・エンジェルスが同じ契約をしなかったことに今でも驚いている。それほどオオタニの契約は信じられない話だった。年俸200万ドルで6800万ドルを繰り延べ。ぜいたく税の計算上、ドジャースが負担するのは約4600万ドルになるが、チケット販売、プロモーション、スポンサーシップ、日本からのツアーなどで、それ以上の利益を上げている」と、プロスポーツ史上最高額の契約が、ドジャースの財政的に問題にならない点を強調した。

【動画】MLB公式が配信した“MVP”大谷翔平の2024年ハイライト!
 
 さらに、「ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジだって、FAになったフアン・ソトだってチケット売り上げに貢献する選手だ。しかし、オオタニほどチケット販売に貢献している選手はいない。年俸200万ドルだろうと、フィールド外で年間約6500万ドルを稼いでいるからね。オオタニに次ぐ選手のスポンサー収入は年間600~800万ドルほどだから、オオタニほど野球界に影響を与える選手はいない。ベーブ・ルースのような存在かもしれない」と語っている。

『Dodgers Nation』も、「オオタニはフィールド外でお金を稼ぐことを知っていたし、ドジャースもまた、史上最も優れた選手の周りに優秀な人材を配置することで、優勝の可能性を最大限に高められることを知っていた」と、大谷とドジャースの関係性を記載。MVPに輝いたフィールド上での活躍に加え、現場の補強面、球団のビジネス面にも、大谷は計り知れない影響力を及ぼしている。

構成●THE DIGEST編集部

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