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“97%後払い”は「オオタニのスター性があってこそ実現できた」米コラムニストが衝撃の超大型契約を分析

THE DIGEST編集部

2024.12.04

“97%後払い”は「オオタニのスター性があってこそ実現できた」とナイチンゲール氏は語った。(C)Getty Images

“97%後払い”は「オオタニのスター性があってこそ実現できた」とナイチンゲール氏は語った。(C)Getty Images

 昨年12月、ロサンゼルス・ドジャースは、大谷翔平と10年7億ドル(当時約1,015億円)の契約を結び、野球界に衝撃を与えた。この超大型契約で最も驚くべき点は、大谷が契約金の97%を後払いにしたことだろう。

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 大谷の給与支払い延期により、ドジャースは財政的な負担を軽減し、フリーエージェントの投手ブレイク・スネルの獲得、ユーティリティープレイヤーのトミー・エドマンとの契約を延長した。

 現地2日、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は、米国の全国紙『USA TODAY』のコラムニスト、ボブ・ナイチンゲール氏の分析を紹介している。ナイチンゲール氏は、「オオタニの給与支払い延期は、オオタニのスター性があってこそ実現できた」と述べている。

 同氏は、大谷の年俸がわずか200万ドル(約3億円)、毎年6800万ドル(約102億円)の延期金によって、「ドジャースの実質的なコストは年間約4300万ドル(64.5億円)だ」と指摘。そして、チケット販売だけでなく、プロモーション、スポンサーシップ、日本からのツアーなどから、それ以上の収入を得ているという。

「こうやってオオタニはフィールド外で年間約6500万ドル(97.5億円)もの収入をチームにもたらしている。次に近い選手は、年間約600万ドル(9億円)か800万ドル(12億円)だ。スポンサーシップなどの面で野球界にこれほど大きな影響を与えた者はいない。ベーブ・ルースのようなものかもしれない」とナイチンゲール氏は分析している。

 野球以外の面でも多大な収益を生み出す大谷翔平。多額の“給与後払い”も大谷だからこそ、なせる唯一無二の業と言えるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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