今季ニューヨーク・ヤンキースに加入したフアン・ソトは、主に2番バッターとして打線の中軸を担うと、キャリアハイとなる166安打・41本塁打を記録。今オフにFAとなると、多くの球団が獲得に動き出す争奪戦となり、最終的にはニューヨーク・メッツと15年総額7億6500万ドル(約1147億円)で契約した。
同じ都市のライバルに、貴重な得点源を明け渡してしまったヤンキース。米メディア『clutch points』は、そんな球団へ「ソトをライバルのニューヨーク・メッツに奪われて動揺しているが、今こそ屈辱を晴らすために何ができるかを探る絶好の機会だ」と綴って、ソトの後釜としてロサンゼルス・エンジェルスに所属するマイク・トラウトの獲得を進言した。
「トラウトは、ニュージャージー州ミルビルで育ち、元ヤンキースのキャプテン、デレク・ジーターを崇拝していたのを忘れてはならない。彼は完全なトレード拒否条項を持っているが、スポーツ界で最も歴史のある地元のチームへ旅立つために、その条項を放棄するのは、おかしな話ではないだろう」
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続けて「問題はヤンキースが欲しがるかどうかだ」と着目。3度のMVPを受賞した実力者ながら、近年は度重なる怪我に泣かされているトラウトの獲得に関して「数年前なら、そのような質問は馬鹿げていただろうが、彼は2019年以降、万全でフルシーズンに近い成績を見せられていない」と懸念点を挙げた。
その上で同メディアは「良い選手を得るためには、良い選手を犠牲にしなければならない」と、23歳の外野手スペンサー・ジョーンズとのトレードを提案。「エンジェルスは、このスーパースターが例え同じレベルには達しなくても、トラウトに近いレベルまで成長できる選手と入れ替えようとしている」と、相手側の状況も考慮してプレーヤーを厳選している。
エンジェルスとは2019年の開幕前に12年4億2650万ドル(当時約472億円)で契約を延長し、事実上の生涯契約を締結したトラウト。憧れのジーター氏もプレーした地元球団への“電撃加入”は実現するのか。
構成●THE DIGEST編集部
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