ロサンゼルス・エンジェルスのオーナー、アート・モレノの決断が物議を醸している。通常、遠征に出る前のホームゲームをデーゲームに設定する場合が多いなか、エンジェルスはナイトゲームに設定。ナイトゲーム終了後の深夜から朝方にかけて移動し、そのまま翌日のデーゲームやナイトゲームに挑むケースが多いのだ。
こうした時間設定に選手や地元メディアが批判の声を挙げた。
「エンジェルスは一体なにをしているのだろう? 遠征による選手の負担を考えずにナイトゲームを強制している。たとえば、4月24日にアナハイムで18時30分開始のナイトゲームを行ない、試合後に約4時間かけてミネソタに移動。時差も2時間あるミネソタで翌25日の18時40分からナイトゲームを行ない、26日は13時10分から、27日は12時40分からデーゲームを戦った。ツインズとの3連戦の結果は3連敗だった」
なぜエンジェルスは遠征前の試合開始時間をナイトゲームではなく、デーゲームに設定しなかったのか。少しでも勝利の確率を高めるために、全力を尽くさないのか。同メディアによると、「単純にデーゲームよりもナイトゲームのほうが、チケットの売れ行きがいいから」というのが理由で、「プロスポーツ界最悪のオーナーグループによる、またしても卑劣な策略だ」とこき下ろした。
こうしたスケジュール問題について、チームの重鎮マイク・トラウトは米メディア『The Athletic』の取材に対し、「たしかに理想的とはいえない。遠征先にいつ着くのかは場所にもよるが、早朝になることが多い。そしてその日の夜に試合がある。より最悪なのは、さらに次の日がデーゲームということだ」とはっきり口にした。
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エンジェルスの守護神ケンリー・ジャンセンと、外野手テイラー・ウォードも不満を表明し、米国でも話題となったエンジェルスの時間設定について、ニューヨーク・ヤンキースなどでプレーしたエリック・クラッツは「マイナーリーグのやり方だ」と批判し、アトランタ・ブレーブスなどに所属したAJ・ピアジンスキーは「チームに悪影響を与えるだけ」と米ポッドキャスト番組『Foul Territory』で語っている。
元エンジェルス選手で、2019年シーズンを最後に現役引退したザック・コザートも自身のXで、「チームが長年にわたって無数の負傷者を抱えてきたのは、ずさんな遠征計画が直接関係している」と主張。無理のあるタイムスケジュールが、選手のパフォーマンスに影響を及ぼしていると指摘。同メディアも「エンジェルスは自ら破滅を招いている」とし、選手の健康よりも金儲けを優先するプランに、あらためて憤慨した。
エンジェルスは開幕当初こそ、4カード連続勝ち越しと好調だったものの、直近8試合は1勝7敗と大きく負け越し。一時はア・リーグ西地区の首位に立っていたが、現在は最下位に沈んでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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「エンジェルスは一体なにをしているのだろう? 遠征による選手の負担を考えずにナイトゲームを強制している。たとえば、4月24日にアナハイムで18時30分開始のナイトゲームを行ない、試合後に約4時間かけてミネソタに移動。時差も2時間あるミネソタで翌25日の18時40分からナイトゲームを行ない、26日は13時10分から、27日は12時40分からデーゲームを戦った。ツインズとの3連戦の結果は3連敗だった」
なぜエンジェルスは遠征前の試合開始時間をナイトゲームではなく、デーゲームに設定しなかったのか。少しでも勝利の確率を高めるために、全力を尽くさないのか。同メディアによると、「単純にデーゲームよりもナイトゲームのほうが、チケットの売れ行きがいいから」というのが理由で、「プロスポーツ界最悪のオーナーグループによる、またしても卑劣な策略だ」とこき下ろした。
こうしたスケジュール問題について、チームの重鎮マイク・トラウトは米メディア『The Athletic』の取材に対し、「たしかに理想的とはいえない。遠征先にいつ着くのかは場所にもよるが、早朝になることが多い。そしてその日の夜に試合がある。より最悪なのは、さらに次の日がデーゲームということだ」とはっきり口にした。
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元エンジェルス選手で、2019年シーズンを最後に現役引退したザック・コザートも自身のXで、「チームが長年にわたって無数の負傷者を抱えてきたのは、ずさんな遠征計画が直接関係している」と主張。無理のあるタイムスケジュールが、選手のパフォーマンスに影響を及ぼしていると指摘。同メディアも「エンジェルスは自ら破滅を招いている」とし、選手の健康よりも金儲けを優先するプランに、あらためて憤慨した。
エンジェルスは開幕当初こそ、4カード連続勝ち越しと好調だったものの、直近8試合は1勝7敗と大きく負け越し。一時はア・リーグ西地区の首位に立っていたが、現在は最下位に沈んでいる。
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