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テイラー、アンダーソンやジャンセンだけじゃない。エンジェルスに在籍した“ドジャースOB”の今昔<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.05.27

見慣れたドジャーブルーから赤いエンジェルスのユニフォームに着替えたテイラーは、初試合でこそ3打数無安打に終わったものの守備で存在感を発揮した。(C)Getty Images

見慣れたドジャーブルーから赤いエンジェルスのユニフォームに着替えたテイラーは、初試合でこそ3打数無安打に終わったものの守備で存在感を発揮した。(C)Getty Images

 現地5月26日、ドジャースから解雇されてFAとなっていたクリス・テイラーがエンジェルスと契約した。2016年シーズン途中にドジャースへ加入後、スーパーユーティリティとして長くチームに貢献した男が、クロスタウン・ライバルに加入することとなった。

 現在、エンジェルスに在籍している“ドジャースOB”はテイラーだけではない。

 まずは何と言ってもケンリー・ジャンセン。10年から21年まで在籍し、カッターを武器にドジャース歴代最多の通算350セーブを積み上げた。先発左腕のタイラー・アンダーソンはパイレーツ、ジャイアンツなどを経て22年にドジャース入り。“魔改造工場”の力を借りてその年15勝とブレイクを果たし、同年オフに3年3900万ドルでエンジェルス入りした。

 さらに、控え捕手のトラビス・ダーノウとリリーフ投手のコナー・ブログドンもドジャースOBである。もっとも、ダーノウは19年に1打席のみ、ブログドンは昨季1イニングのみ登板と、ドジャースでの在籍期間はごく短期間に終わった。
 
 過去にも、ドジャースで実績を残した選手がエンジェルスへ移った例は少ない。1970年代のドジャースでエースとして活躍し、通算233勝と181敗の球団記録を持つ殿堂入り投手ドン・サットンも、現役最晩年の85年途中から87年までエンジェルス(当時はカリフォルニア・エンジェルスだった)でプレーした。すでに40代になっていたが、86~87年には2年連続2ケタ勝利も挙げた(翌88年にドジャースに戻って引退している)。

 他にも、史上初めて側副靱帯再建術を受けたことでも知られるトミー・ジョン、81年に新人王&MVPを受賞したフェルナンド・バレンズエラ、野茂英雄のチームメイトだったラウル・モンデシーらがドジャースとエンジェルスの両チームでプレーしている。

 だが、エンジェルスの球団史に最も大きな影響を与えたドジャースOBはマイク・ソーシアで決まりだろう。80年から92年まで正捕手としてドジャースの扇の要を担ったソーシアは、引退後の00年からエンジェルスの監督に就任。19年にわたって指揮を執り、球団史上最多の通算1650勝を積み上げた。02年には球団史上唯一の世界一をもたらしている。

構成●SLUGGER編集部
 
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