メジャー１年目で早くも存在感を放つボルティモア・オリオールズの菅野智之が、夏のトレード期限の“目玉”として米国内で注目されている。すでに４勝と結果を出している一方、チームは19勝34敗と低迷しており、プレーオフを目指す他球団への移籍が現実味を帯びている状況のようだ。

　米メディア『The Sporting News』は、現地５月26日の記事でシカゴ・カブス、ボストン・レッドソックス、そしてサンフランシスコ・ジャイアンツの３球団が菅野に関心を持っていると報じた。

　ジャスティン・スティールが今季絶望で、今永昇太も故障に悩まされているカブスは「チームの先発防御率はメジャーで20位と低く、補強が求められている」状況で、レッドソックスも「ギャレット・クローシェイが好調なシーズンを送っているとはいえ、ローテーションは安定感を欠いている」として先発投手を求めている。

【動画】MLB公式が特集した「菅野智之の圧巻パフォーマンス」
  　そのうえで「移籍先の本命」と予想したのが、サンフランシスコ・ジャイアンツだ。ナ・リーグ西地区でロサンゼルス・ドジャースと首位争いを演じており、「スガノを加えることで、リーグ13位の先発防御率を持つローテーションを強化できる。ロビー・レイが復活を遂げ、ローガン・ウェブも例年通りの安定した投球を見せている今、ジャイアンツにとってスガノの加入は心強い補強となるだろう」と伝えた。

　ジャイアンツは2021年以来のポストシーズン進出を目指しており、菅野が加われば大きな戦力になる。開幕からわずか２か月で移籍の噂が現実味を帯びるのは異例の状況だ。35歳でメジャーデビューした菅野のルーキーシーズンは、劇的な展開を迎えるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「嫌いなら嫌いでいい！」ド軍34歳のベテランが大人の対応！ 打率低迷に野次も“模範的な姿勢”を示す「もう少し綺麗な言葉で」

【記事】「HR王がまた投げることになるんだ」「まったくバカげている」本塁打メジャー単独トップに再浮上！大谷翔平の二刀流復帰に米驚嘆