いよいよ日本時間5月31日(現地30日)から、昨年ワールドシリーズで対戦したドジャースとヤンキースがニューヨークで再び激突する。言うまでもなく、ワールドシリーズではドジャースが4勝1敗で“完勝”。そのワールドシリーズで生まれた印象的な名場面の数々を改めて振り返っておこう。
【動画】ドジャー・スタジアムが揺れた! フリーマンがワールドシリーズ史上初の逆転サヨナラ満塁弾
■5位:スーパースターの負傷に世界中のファンがヒヤリ
アメリカ国外でに1試合平均3000万人以上に達したという視聴者を、どのシーンよりも画面に釘付けにさせたアクシデントだったかもしれない。
第2戦、ドジャースが3点をリードした7回2死、一塁走者の大谷翔平が盗塁を試みた。だが、二塁へ滑り込んだ際に左肩を痛め、そのまま退場。試合後に「左肩亜脱臼」の診断を受けた。第3戦以降の出場が危ぶまれ、シリーズの流れさえ変わりかねない出来事とも思われた。
実際、大谷は第3戦からも「1番・DH」で出場し続けたが、出塁後に左手でユニフォームの胸元をつかみながらプレーする姿は痛々しく、以降の3試合は単打1本のみ。大谷にすれば、嬉しさの中にも悔しさが残ったシリーズだったはずで、今回の“リマッチ”にも並々ならぬ決意で臨むのではないか。
■4位:帝国相手に「投手史上最高額」の価値証明
大舞台でも強力ヤンキースを圧倒した。ドジャー・スタジアムでの第2戦で先発マウンドを任された山本由伸は6.1回を投げ、3回に浴びたソロホームランの1安打1失点のみに封じて勝利に貢献した。
6月7日にはヤンキー・スタジアムで7回2安打無失点の快投を披露していた山本だが、直後に右肩を痛めて長期離脱。故障を乗り越えての改めての好投は大きなインパクトを与えた。
その前の年のオフ、ヤンキースはNPB最高右腕の獲得を目指してドジャース、メッツ、ジャイアンツなどと激しい争奪戦を展開。山本自身、ニューヨークを訪れ、ブライアン・キャッシュマンGMやアーロン・ブーン監督と会食している。だが、山本は最終的に投手史上最高額の12年3憶2500万ドルを提示したドジャースを選んだ。
その相手に2回続けて封じ込まれてしまったのは、ヤンキースにとって屈辱以外の何物でもない。今回のシリーズで、山本は6月1日に先発予定。ヤンキース打線は目の色を変えて山本に襲いかかるだろう。
■3位:先発から中1日のビューラーが“胴上げ投手”に
両リーグ最高勝率チーム同士による頂上決戦は激戦必至と思われたが、第5戦で幕を閉じた。ただ、ドジャース側にも、4勝1敗の結果が示すほどの余裕はなかったかもしれない。
最後の投手起用が、そう物語っているよう。7-6の1点差で迎えた最終回、マウンドへ上がったのは先発要員のウォーカー・ビューラーだった。レギュラーシーズンは防御率5.38と大不振。しかも、2日前の第3戦に先発して76球を投げていた。
だが、ポストシーズンに入って好投を続けていた右腕は、志願してマウンドに上がったこの日も厚い投球を見せた。先頭のアンソニー・ボルピーを三塁ゴロに打ち取ると、続くオースティン・ウェルズ、アレックス・バーデューゴを連続三振。最後、カウント1-2からのカーブにバーデューゴのバットが空を切ると、ビューラーは「どうだい?」とばかりに両手を広げてみせた。
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■5位:スーパースターの負傷に世界中のファンがヒヤリ
アメリカ国外でに1試合平均3000万人以上に達したという視聴者を、どのシーンよりも画面に釘付けにさせたアクシデントだったかもしれない。
第2戦、ドジャースが3点をリードした7回2死、一塁走者の大谷翔平が盗塁を試みた。だが、二塁へ滑り込んだ際に左肩を痛め、そのまま退場。試合後に「左肩亜脱臼」の診断を受けた。第3戦以降の出場が危ぶまれ、シリーズの流れさえ変わりかねない出来事とも思われた。
実際、大谷は第3戦からも「1番・DH」で出場し続けたが、出塁後に左手でユニフォームの胸元をつかみながらプレーする姿は痛々しく、以降の3試合は単打1本のみ。大谷にすれば、嬉しさの中にも悔しさが残ったシリーズだったはずで、今回の“リマッチ”にも並々ならぬ決意で臨むのではないか。
■4位:帝国相手に「投手史上最高額」の価値証明
大舞台でも強力ヤンキースを圧倒した。ドジャー・スタジアムでの第2戦で先発マウンドを任された山本由伸は6.1回を投げ、3回に浴びたソロホームランの1安打1失点のみに封じて勝利に貢献した。
6月7日にはヤンキー・スタジアムで7回2安打無失点の快投を披露していた山本だが、直後に右肩を痛めて長期離脱。故障を乗り越えての改めての好投は大きなインパクトを与えた。
その前の年のオフ、ヤンキースはNPB最高右腕の獲得を目指してドジャース、メッツ、ジャイアンツなどと激しい争奪戦を展開。山本自身、ニューヨークを訪れ、ブライアン・キャッシュマンGMやアーロン・ブーン監督と会食している。だが、山本は最終的に投手史上最高額の12年3憶2500万ドルを提示したドジャースを選んだ。
その相手に2回続けて封じ込まれてしまったのは、ヤンキースにとって屈辱以外の何物でもない。今回のシリーズで、山本は6月1日に先発予定。ヤンキース打線は目の色を変えて山本に襲いかかるだろう。
■3位:先発から中1日のビューラーが“胴上げ投手”に
両リーグ最高勝率チーム同士による頂上決戦は激戦必至と思われたが、第5戦で幕を閉じた。ただ、ドジャース側にも、4勝1敗の結果が示すほどの余裕はなかったかもしれない。
最後の投手起用が、そう物語っているよう。7-6の1点差で迎えた最終回、マウンドへ上がったのは先発要員のウォーカー・ビューラーだった。レギュラーシーズンは防御率5.38と大不振。しかも、2日前の第3戦に先発して76球を投げていた。
だが、ポストシーズンに入って好投を続けていた右腕は、志願してマウンドに上がったこの日も厚い投球を見せた。先頭のアンソニー・ボルピーを三塁ゴロに打ち取ると、続くオースティン・ウェルズ、アレックス・バーデューゴを連続三振。最後、カウント1-2からのカーブにバーデューゴのバットが空を切ると、ビューラーは「どうだい?」とばかりに両手を広げてみせた。
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