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MLB

ドジャース対ヤンキースの頂上対決3連戦、“WSのリベンジ”を期待するNYメディアが要注意選手に挙げたのは大谷翔平ではなく…

THE DIGEST編集部

2025.05.31

NYメディアはドジャースの要注意選手に、大谷翔平ではなく別の選手を挙げた。(C)Getty Images

NYメディアはドジャースの要注意選手に、大谷翔平ではなく別の選手を挙げた。(C)Getty Images

 現地5月30日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースの3連戦がドジャー・スタジアムで幕を開ける。2024年ワールドシリーズの再戦であり、メジャーを代表する名門同士の対戦には特大の注目が集まっている。

 ビッグマッチを前にニューヨークのスポーツ放送局『SNY』が、「5つの注目ポイントとシリーズ予想」と題した記事を公開した。

 注目ポイントのひとつ目は、ワールドシリーズで敗れたヤンキースがリベンジできるかどうか。「多くの野球ファンがカレンダーに丸印をつけている3連戦。ワールドシリーズではないが、両チームのシーズン序盤の状態を測るいいバロメーターになるだろう。そしてヤンキースには、ここまでやや期待外れに終わっているドジャースに反撃するチャンスがある」とし、直近10戦で9勝と好調のヤンキースが、同じく10戦で5勝5敗のドジャースを倒すシナリオを期待した。

 注目点の2つ目は、アーロン・ジャッジだ。「昨年のワールドシリーズで、ジャッジには忘れがたいプレーがあった。第5戦の落球だ。あのエラーで流れが一気にドジャースに傾き、結局1勝4敗で敗れてしまった。今回、ジャッジはどんなプレーを見せるのか。あのエラーを過去のものにできるのか。ドジャー・スタジアムの大観衆はジャッジにブーイングを浴びせるだろうが、それを黙らせる最良の方法は打ちまくることだ」と、主将の攻守両面でのプレーを挙げている。

 3つめはドジャースの山本由伸だった。「23年オフに獲得に動きながら取り逃した右腕は、ドジャース2年目の今シーズンに防御率1.97とリーグを席巻。昨年のワールドシリーズでは第2戦に先発して7回途中86球、1安打、4奪三振、2四球、1失点とヤンキースを圧倒した。今年のポストシーズンでの再戦を考えるなら、今回のシリーズで山本を攻略しておくべきだ」と、第3戦に先発する山本との対戦を見どころとした。

 3連戦のドジャースの先発は、初戦がトニー・ゴンソリン、2戦目がランドン・ナック、そして3戦目に山本が登板。一方のヤンキースは初戦に、いずれもリーグトップの7勝、防御率1.29と抜群の成績を残しているマックス・フリードをぶつける。

 その左腕が4つ目の注目ポイントだ。「7勝0敗と完璧な成績を残してるフリードの、最初で最大の試練がドジャースとの初戦だ。フリードはドジャース相手にキャリア通算10度の登板で防御率3.18。ドジャー・スタジアムに限れば3.21だ。アトランタ・ブレーブス時代の24年はドジャース相手に13イニングで7失点と打たれている。ヤンキースがシリーズを制するには、勝ち頭の好投が必要だ」として、初戦の重要性を強調した。

【動画】2024年のワールドシリーズ・ハイライト、MLB公式が37分55秒に凝縮!
 
 最後の5つ目はヤンキースのローテーション。「初戦のフリード、2戦目のウィル・ウォーレンに続く3戦目の先発が決まっていない。ライアン・ヤーブローかカルロス・ロドンか。前者は26日月曜日に、後者は27日火曜日に先発しているため、どちらが出てくるかは分からない。アーロン・ブーン監督はどんな決断をするのか」と記している。

 また同メディアは、最後に「3連戦のMVP」を予測。「チームが求める時にいつも力を発揮する。今週のドジャース戦でも、その力が必要になる」として主将ジャッジの名前を挙げた。さらにドジャースの要注意選手は、フレディ・フリーマンとした。

「昨年のワールドシリーズでヤンキースを圧倒してMVPを受賞。今シーズンも打率.359、OPS1.044、9本塁打、36打点と素晴らしい成績を残している」

 右足首を捻挫しながら24年のワールドシリーズに強行出場したフリーマンは、初戦に史上初の逆転サヨナラ満塁弾を放ち、第2戦でもソロ本塁打。ヤンキー・スタジアムでの第3戦と第4戦ではいずれも初回に先制の2ランアーチを打ち込み、ブレーブス時代と合わせてMLB記録となるワールドシリーズ6戦連続本塁打を達成。第5戦でも2点適時打と大暴れし、打率.300、4本塁打、12打点、OPS1.364でワールドシリーズMVPに輝いた。

 ヤンキースは、大谷翔平以上にフリーマンを警戒するかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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