今オフ、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスからタナー・スコットを４年7200万ドル（約103億円）で獲得した。守護神候補として期待される大型契約は、彼の新たな挑戦の始まりを告げた。
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　しかし、ドジャース加入後、スコットは昨季の安定感を失っている。昨季は72試合に登板し、防御率1.75だったが、今季は27試合の登板で防御率4.56と大きく悪化。15度のセーブ機会で５度の失敗を喫しており、期待された成績には程遠いものとなっている。
  　現地１日、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』によると、デーブ・ロバーツ監督はスコットについて「成績面では、彼自身を含め、誰もが期待した通りのパフォーマンスではない」と率直に現状について認めた。

　また、同メディアは『The Orange County Register』紙のビル・プランケット記者が「契約規模が期待値を高め、失敗の許容範囲を狭めているのではないか」と質問したことも伝えている。

　ロバーツ監督はそれに対し「その通りだ。大型契約だからといって、常に完璧を求めるのは現実的ではない。彼には任された役割でマウンドに上がってほしい。我々は今シーズンだけでなく、ポストシーズンでの活躍も期待している。そして、契約初期の選手には猶予が必要だ」と、期待の守護神を全面的に擁護した。

　不調にあえぐスコットだが、ロバーツ監督は彼を信頼し、長期的な視点で見守る構えだ。大型契約に見合う活躍を期待し、今後の巻き返しに注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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