ショッキングなニュースが飛び込んできた。
昨オフ、6年2億1000万ドル(約304億6000万円)でダイヤモンドバックス入りしたコービン・バーンズがトミー・ジョン手術を受けることが決まったのだ。
バーンズは6月1日のナショナルズ戦で登板した際に右肘の違和感を訴えて途中降板。その後、複数の医師の診断を受けた結果、右肘にメスを入れる決断を下した。
これにより、今季残りシーズンはもちろん、来季も大半を欠場することになる。ダイヤモンドバックスのトレイ・ロブロ監督いわく「少なくとも私が知る限り、彼はこれまで右肘を痛めたことはなかった」。それだけに、トミー・ジョン手術が必要なほどの深刻な故障だったことにショックを隠しきれない様子だった。
バーンズは球界屈指の実力者だ。ブルワーズ時代の2021年にサイ・ヤング賞を獲得し、その年から4年続けてオールスターにも選出。過去5年間で積み上げた850.0イニングはMLB3位、防御率2.88はマックス・フリード(ヤンキース)に次いで2位(600イニング以上)と、耐久性と実力を兼備した先発投手として不動の地位を築いた。
オリオールズをFAとなった昨オフは多くの球団の間で争奪戦が勃発したが、夫人が双子を出産したばかりという事情もあり、地元アリゾナでのプレーを望んで自らダイヤモンドバックスにアプローチ。ダイヤモンドバックスにすれば、言わば“棚ぼた”のような形でエース右腕を獲得に成功したのだった。 それにしても、投手の“故障禍”が止まらない。23年以降に限っても、トミー・ジョン手術/インターナルブレイス手術を受けた投手の数は優に200人以上。その中には、以下のような有力先発投手も含まれる。
23年6月 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)
23年8月 シェーン・マクラナハン(レイズ)
23年9月 大谷翔平(ドジャース)
23年10月 サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
24年4月 ユーリー・ペレス(マーリンズ)
24年4月 シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)
24年4月 スペンサー・ストライダー(ブレーブス)
24年10月 ジョー・マスグローブ(パドレス)
25年3月 ゲリット・コール(ヤンキース)
25年4月 ジョーダン・モンゴメリー(ダイヤモンドバックス)
25年6月 ロネル・ブランコ(アストロズ)
※チームは現所属
そして今回、球界有数のワークホースとして知られていたバーンズもこのリストに加わることになってしまった。球速の高速化・変化球の高回転化に伴い、先発投手でも常に全力投球が求められる時代。彼らはそんな時代の“犠牲者”とも言える。
構成●SLUGGER編集部
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【前編】<SLUGGER>
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【後編】<SLUGGER>
昨オフ、6年2億1000万ドル(約304億6000万円)でダイヤモンドバックス入りしたコービン・バーンズがトミー・ジョン手術を受けることが決まったのだ。
バーンズは6月1日のナショナルズ戦で登板した際に右肘の違和感を訴えて途中降板。その後、複数の医師の診断を受けた結果、右肘にメスを入れる決断を下した。
これにより、今季残りシーズンはもちろん、来季も大半を欠場することになる。ダイヤモンドバックスのトレイ・ロブロ監督いわく「少なくとも私が知る限り、彼はこれまで右肘を痛めたことはなかった」。それだけに、トミー・ジョン手術が必要なほどの深刻な故障だったことにショックを隠しきれない様子だった。
バーンズは球界屈指の実力者だ。ブルワーズ時代の2021年にサイ・ヤング賞を獲得し、その年から4年続けてオールスターにも選出。過去5年間で積み上げた850.0イニングはMLB3位、防御率2.88はマックス・フリード(ヤンキース)に次いで2位(600イニング以上)と、耐久性と実力を兼備した先発投手として不動の地位を築いた。
オリオールズをFAとなった昨オフは多くの球団の間で争奪戦が勃発したが、夫人が双子を出産したばかりという事情もあり、地元アリゾナでのプレーを望んで自らダイヤモンドバックスにアプローチ。ダイヤモンドバックスにすれば、言わば“棚ぼた”のような形でエース右腕を獲得に成功したのだった。 それにしても、投手の“故障禍”が止まらない。23年以降に限っても、トミー・ジョン手術/インターナルブレイス手術を受けた投手の数は優に200人以上。その中には、以下のような有力先発投手も含まれる。
23年6月 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)
23年8月 シェーン・マクラナハン(レイズ)
23年9月 大谷翔平(ドジャース)
23年10月 サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
24年4月 ユーリー・ペレス(マーリンズ)
24年4月 シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)
24年4月 スペンサー・ストライダー(ブレーブス)
24年10月 ジョー・マスグローブ(パドレス)
25年3月 ゲリット・コール(ヤンキース)
25年4月 ジョーダン・モンゴメリー(ダイヤモンドバックス)
25年6月 ロネル・ブランコ(アストロズ)
※チームは現所属
そして今回、球界有数のワークホースとして知られていたバーンズもこのリストに加わることになってしまった。球速の高速化・変化球の高回転化に伴い、先発投手でも常に全力投球が求められる時代。彼らはそんな時代の“犠牲者”とも言える。
構成●SLUGGER編集部
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