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MLB

ドジャースが26歳右腕を“酷使”。111球9失点の大炎上も異例の続投...地元記者は驚きと苦言「尻拭いをする羽目になった」

THE DIGEST編集部

2025.06.11

ドジャースのサウアー投手。9失点も4回2/3まで続投させた指揮官の采配に苦言が寄せられている。(C)Getty Images

ドジャースのサウアー投手。9失点も4回2/3まで続投させた指揮官の采配に苦言が寄せられている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの救援右腕マット・サウアーが敵地で行なわれたサンディエゴ・パドレス戦に2番手として登板し、4回2/3を投げて13安打、1本塁打、9失点の散々な内容で降板した。地元記者からは同選手の起用法に疑問の声が上がっている。

 この日、ドジャースはブルペンデーを採用。先発したルー・トリビノが1回を無失点に抑え、2回からはサウアーがマウンドに立った。

 同投手は先頭を中飛、次打者に二塁打を打たれたものの、後続を仕留めて無失点に抑えた。だが、3回2死にしたあと1番フェルナンド・タティースJr.に四球を与え、次打者ルイス・アラエスに右適時二塁打を浴び先制点を許す。なおも2死二塁でマニー・マチャドに中安打、ジャクソン・メリルに右適時三塁打と連打され、この回だけで3点を失った。

 4回に1点、5回もマチャドに2打席連続タイムリーを浴びるなどして失点。5点ビハインドの6回は先頭のマーティン・マルドナドにソロ本塁打を浴び、その後も連打や暴投など不安定なピッチングで連続失点を招く。トドメは2死二、三塁で6番ザンダー・ボガーツに2点中適時打を浴びたところで、ようやくデーブ・ロバーツ監督は交代を告げた。

 リリーフながら球数は超異例の111球を費やす大炎上。大量ビハインドを背負った指揮官は3番手に野手登録のキケことエンリケ・ヘルナンデスをマウンドに投入。異例の起用を行なった。
【動画】“母は日本生まれ”ドジャース右腕サウアーの被弾の瞬間

 MLBでは主に先発投手は100球を目処に交代させることが多く、現代野球では投手の球数管理が重要視されている。試合の大勢がついたとはいえ、その流れを逆行するかのようなロバーツ監督の采配には一部で苦言が上がっている。

 米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者は救援投手ながら111球を投げ切ったサウアーについて、自身のXで私見を展開。「ドジャースの投手で100球を超えたのは、2023年9月12日のランス・リン以来となる」と、まず球数に驚きを示す。続けて「ドジャースはサウアーをマウンドに残し続けた。彼は110球を超えるまで投げさせられた」と意味深な表現でコメントする。

 さらに、「サウアーが“尻拭い”をする羽目になった。試合終盤はキケ・ヘルナンデスが2回1/3を投げた。ドジャースにとっては、そういう夜だった」と綴り、26歳の右腕を続投させたロバーツ監督の采配に不信感を抱いている様子だった。

 試合はドジャースが1ー11でパドレスに大敗。サウアーが投じた111球という異例の起用は、故障者が続出している投手陣の台所事情が苦しいことを踏まえたうえでの苦渋の決断だったのかもしれないが、小さくない議論を呼んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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