ついに二刀流戦士がマウンドに帰ってくる。

　ロサンゼルス・ドジャースは大谷翔平が現地６月16日（日本時間17日）に本拠地で行なわれるサンディエゴ・パドレス戦で先発登板すると、球団公式SNSなどを通じて電撃発表した。

　日米の野球ファンが歓喜する朗報が届いた。15日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で５対４で勝利した後、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は記者会見で大谷の投手復帰を発表した。この一報に米スポーツ専門局『ESPN』をはじめ、米メディアは一斉に報道。『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者はXで、「ショウヘイ・オオタニがパドレスとのシリーズ初戦にオープナー（短いイニングのみ投げる先発投手）として先発する可能性が高い」などと呟き、X上では「SHOHEI」がトレンド入りしたほど、スーパースターのマウンド復帰に話題が沸騰した。
  　ドジャース専門メディア『Dodgerstailgate』のジョナサン・ガルザ氏は「いよいよその時が来た。オオタニがパドレス戦の開幕投手になる」との見出しを打ち、ドジャース投手としてのデビューを歓迎した。

　同氏はまずドジャースでの輝かしいキャリアを紹介。ドジャースで229試合に​​出場している大谷は、打率.304、出塁率.389、長打率.644、本塁打79本、打点171、盗塁70を記録し、昨シーズンには米球界初となる「50本塁打-50盗塁」を達成した事実を並べながら「ドジャースファンは、オオタニが打席に立つたびに、とんでもないパワーを発揮する驚異的かつ頼れるバッターだと知っている。しかし、当時の北米プロスポーツ史上最高額となる10年総額７億ドル（約1015億円）の契約を勝ち取ったこの選手は、優れた投手でもある」と主張する。

　同氏はロサンゼルス・エンジェルス時代の投手成績（５シーズンで38勝19敗、防御率3.01、FIP3.31、WHIP1.082）を列挙しながら、再び新たな二刀流伝説を刻むと予見。「一昨年９月の右肘手術から時間をかけてリハビリした後、オオタニはついに月曜の夜にドジャース・ブルーのユニホームを着て本拠地のマウンドに上がる予定だ。ドジャースファンの前で投球する初めての機会で、彼はどんなショーをするのだろうか？」と投げかけ、期待に胸を膨らませた。​​​​

　大谷が先発登板するのはエンジェルスに所属していた2023年８月23日のシンシナティ・レッズ戦以来、実に663日ぶり。ドジャー・ブルーのユニホーム姿では初マウンドとなるため、日米で大きな注目を集めるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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