大谷翔平(ドジャース)がマウンドに帰ってきた。
【動画】663日ぶりのメジャー復帰! 大谷翔平、ドジャースでの初登板ハイライト映像
6月16日(現地)のパドレス戦で2023年8月23日以来663日ぶりの登板を果たした大谷は1イニングで28球を投げ、2安打を浴びて1失点。四球と三振は1つもなかった。
まずは無事に復帰マウンドを終えたことを素直に喜びたい。その上で「収穫」と「課題」、そして今後の展望を考えてみよう。
最大の収穫は、1イニングのみの登板だったとはいえしっかり球速が出ていたことだろう。4シームは平均99.1マイル(約159.4キロ)、シンカーは97.4マイル(156.7キロ)、2番のルイス・アライズにはこの日最速の100.2マイル(161.2キロ)の4シームを投じた。
2安打を浴びたものの、先頭のフェルナンド・タティースJr.のセンター前ヒットは完全に打ち取った当たり。アライズには技ありの安打を献上したが、続くマニー・マチャドのセンターへの犠牲フライ、3アウト目のザンダー・ボガーツの三塁ゴロも球威でしっかり押し込んでいた。
4番のギャビン・シーツには一・二塁間を抜けようかという打球を打たれ、二塁手のトミー・エドマンの美技に助けられたが、これも打球初速は77.2マイルと決していい当たりではなかった。オールスター選手が並ぶパドレス打線を相手に痛打をほとんど許さなかったことは、大谷自身も手応えを感じたのではないか。 一方、「課題」はコントロールだ。28球を投げてストライクは16球。結果的に四球こそ与えなかったものの、速球/変化球とも明らかなボール球が多く、ストライクゾーン内に入ったボールは9球しかなかった。また、ストライクあっても捕手の構えた位置とは別のスポットに収まる場面が散見された。
今後の起用法も気になるところだ。通常なら、マイナーでの調整登板を重ねるごとに徐々に球数を増やし、先発投手としての耐久力も高めてメジャーに戻ってくる。だが、大谷の場合は最後のライブBPでも3イニング想定で44球を投げたのみ。1イニング、28球で降板した今日の復帰登板を経て、本格復活へのロードマップをどのように設定するのだろうか。
何もするにも、前例がほとんどない道を進む大谷。2度目の右肘靭帯手術からの復帰ロードも同じだ。ドジャース、そして“投手・大谷”の今後の歩みには大きな注目が集まることだろう。
構成●SLUGGER編集部
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最大の収穫は、1イニングのみの登板だったとはいえしっかり球速が出ていたことだろう。4シームは平均99.1マイル(約159.4キロ)、シンカーは97.4マイル(156.7キロ)、2番のルイス・アライズにはこの日最速の100.2マイル(161.2キロ)の4シームを投じた。
2安打を浴びたものの、先頭のフェルナンド・タティースJr.のセンター前ヒットは完全に打ち取った当たり。アライズには技ありの安打を献上したが、続くマニー・マチャドのセンターへの犠牲フライ、3アウト目のザンダー・ボガーツの三塁ゴロも球威でしっかり押し込んでいた。
4番のギャビン・シーツには一・二塁間を抜けようかという打球を打たれ、二塁手のトミー・エドマンの美技に助けられたが、これも打球初速は77.2マイルと決していい当たりではなかった。オールスター選手が並ぶパドレス打線を相手に痛打をほとんど許さなかったことは、大谷自身も手応えを感じたのではないか。 一方、「課題」はコントロールだ。28球を投げてストライクは16球。結果的に四球こそ与えなかったものの、速球/変化球とも明らかなボール球が多く、ストライクゾーン内に入ったボールは9球しかなかった。また、ストライクあっても捕手の構えた位置とは別のスポットに収まる場面が散見された。
今後の起用法も気になるところだ。通常なら、マイナーでの調整登板を重ねるごとに徐々に球数を増やし、先発投手としての耐久力も高めてメジャーに戻ってくる。だが、大谷の場合は最後のライブBPでも3イニング想定で44球を投げたのみ。1イニング、28球で降板した今日の復帰登板を経て、本格復活へのロードマップをどのように設定するのだろうか。
何もするにも、前例がほとんどない道を進む大谷。2度目の右肘靭帯手術からの復帰ロードも同じだ。ドジャース、そして“投手・大谷”の今後の歩みには大きな注目が集まることだろう。
構成●SLUGGER編集部
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