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NBA

ラクロス界の全米No.1プレーヤーからNBAへ――ウォリアーズの伏兵スペンサーが切り拓く異色のキャリア<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.12.07

故障者続出の中で台頭するスペンサー。12月は3試合連続2桁得点と躍動中だ。(C)Getty Images

故障者続出の中で台頭するスペンサー。12月は3試合連続2桁得点と躍動中だ。(C)Getty Images

 ステフィン・カリーが大腿四頭筋の打撲で離脱、ジミー・バトラー三世(右ヒザ)、ドレイモンド・グリーン(右足)とケガ人が続出しているゴールデンステイト・ウォリアーズで、伏兵パット・スペンサーが躍動している。

 メンフィス・グリズリーズのキャム・スペンサーを弟に持つポイントガードは、12月2日のオクラホマシティ・サンダー戦で17得点、4日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で16得点、そして6日のクリーブランド・キャバリアーズ戦ではキャリアハイの19得点に7アシストを記録した。

 シクサーズ戦では、ベンチスタートながらチーム最多の得点を稼いだだけでなく、第4クォーターだけで2本の3ポイントを含む12得点を荒稼ぎ。66-82と16点ビハインドで最終クォーターに突入したウォリアーズは、スペンサーの連続得点で一時逆転に成功。

 その後シクサーズに再逆転を許し1点差で惜敗となったが、試合後ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、重要な局面でスペンサーを起用したことは、「なんの迷いもない」判断であったと強調。

「パットは非常に素晴らしかった。試合をコントロールしていた。彼はやるべきことをしっかりこなしてくれる」と惜しみない称賛を贈った。
 
 突如スポットライトを浴びたスペンサーだが、実は“ドラフト1位指名”の経験を持つ学生アスリートである。

 とはいってもNBAのドラフトではなく、大学時代にプレーしていたラクロスでの話だ。地元メリーランドのロヨラ大では入学初年度から先発メンバーとして活躍し、シニアシーズンには全米No.1選手に贈られるテワラトン賞を受賞。男子NCAAディビジョン1の歴代最多アシスト記録(231)も保持している。

 2019年の卒業と同時にプレミア・ラクロス・リーグから首位指名を受け、プロ入りのチャンスを得たのだが、スペンサーはこれを断り、大学に残ってさらに1年スポーツを続けられる制度を利用。シカゴにあるノースウエスタン大のバスケットボールチームに加入した。

 とはいえ、このタイミングでバスケを始めたわけではなく、NCAA公式サイトの彼の紹介記事によれば、高校時代にも熱心にバスケに取り組み、チームを25年ぶりの州タイトルへ導いた。しかし当時は身長が低かったこともあり、大学進学時にラクロスを選択したのだった。

 もともと運動神経がよく、特に敏捷性、アジリティ、的を射る決定力に優れていた彼は、ラクロスでも能力を発揮して、大学No.1選手まで登りつめた。
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