ゴールデンステイト・ウォリアーズは2010年代中盤からリーグ屈指の強豪として君臨していた。40年ぶりに優勝を果たした2015年のチームには、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)の“スプラッシュ・ブラザーズ”に、攻守のバランスが取れたオールラウンダーのドレイモンド・グリーンとアンドレ・イグダーラ、ビッグマンにも守備力に長けたアンドリュー・ボーガットとフェスタス・エジーリなどがいた。
シーズン73勝をあげながら優勝を逃した2015-16シーズン終了後には、万能スコアラーのケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)が加わり、圧倒的な強さで17、18年と連覇を達成。その後はデュラントの退団やトンプソンら主力のケガで戦力ダウンを強いられるも、若手の成長やトンプソンの復帰で22年に4年ぶりのリーグ制覇を果たし、黄金期を築いた。
ウォリアーズが低迷期にあった時でさえ、コート上にカリーがいる限り、相手チームは彼らを侮らなかった。カリーは37歳を迎えた現在もオールスタークラスの活躍を続けているものの、その活躍がチームの勝利に結びついていない。
今季は30試合を消化した時点で15勝15敗のウエスタン・カンファレンス8位。昨季途中にカリーに次ぐセカンドオプションとしてジミー・バトラー三世を獲得したものの、チームが期待したほどの結果にはつながっていない。また、オフに再契約を結んだ若手のジョナサン・クミンガも12月に入ってローテーションから外されるなど精彩を欠いている。
現在のウォリアーズを巡っては、外部からも厳しい見方が出始めている。レジェンドのポール・ピアースはポッドキャスト番組『Ticket & The Truth』で、元王者に辛辣な言葉を投げかけた。
「今のチームは、もう昔みたいなリスペクトは抱いていないと思う。以前はゴールデンステイトと対戦するとなれば“恐怖心”があった。でも、その恐怖心はもう消えてしまったんだ」
生え抜きのカリーは37歳、グリーンは35歳、昨季加入のバトラー三世は36歳と近年は高齢化が進行。それに加えて、ロスター構築に関するミスも状況を悪化させている原因とピアースは指摘する。
「ラメロ・ボールを指名しなかったとか、アンソニー・エドワーズを取らなかったとか――次の時代への移行を台無しにしたんだ」
チームにとって、ブランディン・ポジェムスキー(23年ドラフト1巡目19位)やモーゼス・ムーディー(21年ドラフト1巡目14位)の台頭は好材料だった。
一方で、全体2位指名を有していた20年ドラフトでは、のちにオールスターとなるボール(3位)やタイリース・ハリバートン(12位)をスルーしてセンターのジェームズ・ワイズマンを指名したことが、“大きな失策”として指摘され続けている。
かつてウォリアーズは“時代の最先端をいくチーム”だった。しかし、新陳代謝の激しい現在のNBAにおいて、彼らは“時代から取り残されつつある存在”になり始めている。
構成●ダンクシュート編集部
「今のプレーぶりでは通用しない」ウォリアーズOBがバトラー三世に発破「プレーオフ・ジミーにならないと」<DUNKSHOOT>
ウォリアーズに内紛勃発?グリーンがカーHCと口論→コートを去るも、カリーら同僚は「いい会話をしてただけ」「いずれ解決する」<DUNKSHOOT>
カリーは“GOAT論争”の対象に入る?レジェンドOBが激論「ステフは『俺がこの時代を制した』と思うべき。何回レブロンに勝った?」<DUNKSHOOT>
シーズン73勝をあげながら優勝を逃した2015-16シーズン終了後には、万能スコアラーのケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)が加わり、圧倒的な強さで17、18年と連覇を達成。その後はデュラントの退団やトンプソンら主力のケガで戦力ダウンを強いられるも、若手の成長やトンプソンの復帰で22年に4年ぶりのリーグ制覇を果たし、黄金期を築いた。
ウォリアーズが低迷期にあった時でさえ、コート上にカリーがいる限り、相手チームは彼らを侮らなかった。カリーは37歳を迎えた現在もオールスタークラスの活躍を続けているものの、その活躍がチームの勝利に結びついていない。
今季は30試合を消化した時点で15勝15敗のウエスタン・カンファレンス8位。昨季途中にカリーに次ぐセカンドオプションとしてジミー・バトラー三世を獲得したものの、チームが期待したほどの結果にはつながっていない。また、オフに再契約を結んだ若手のジョナサン・クミンガも12月に入ってローテーションから外されるなど精彩を欠いている。
現在のウォリアーズを巡っては、外部からも厳しい見方が出始めている。レジェンドのポール・ピアースはポッドキャスト番組『Ticket & The Truth』で、元王者に辛辣な言葉を投げかけた。
「今のチームは、もう昔みたいなリスペクトは抱いていないと思う。以前はゴールデンステイトと対戦するとなれば“恐怖心”があった。でも、その恐怖心はもう消えてしまったんだ」
生え抜きのカリーは37歳、グリーンは35歳、昨季加入のバトラー三世は36歳と近年は高齢化が進行。それに加えて、ロスター構築に関するミスも状況を悪化させている原因とピアースは指摘する。
「ラメロ・ボールを指名しなかったとか、アンソニー・エドワーズを取らなかったとか――次の時代への移行を台無しにしたんだ」
チームにとって、ブランディン・ポジェムスキー(23年ドラフト1巡目19位)やモーゼス・ムーディー(21年ドラフト1巡目14位)の台頭は好材料だった。
一方で、全体2位指名を有していた20年ドラフトでは、のちにオールスターとなるボール(3位)やタイリース・ハリバートン(12位)をスルーしてセンターのジェームズ・ワイズマンを指名したことが、“大きな失策”として指摘され続けている。
かつてウォリアーズは“時代の最先端をいくチーム”だった。しかし、新陳代謝の激しい現在のNBAにおいて、彼らは“時代から取り残されつつある存在”になり始めている。
構成●ダンクシュート編集部
「今のプレーぶりでは通用しない」ウォリアーズOBがバトラー三世に発破「プレーオフ・ジミーにならないと」<DUNKSHOOT>
ウォリアーズに内紛勃発?グリーンがカーHCと口論→コートを去るも、カリーら同僚は「いい会話をしてただけ」「いずれ解決する」<DUNKSHOOT>
カリーは“GOAT論争”の対象に入る?レジェンドOBが激論「ステフは『俺がこの時代を制した』と思うべき。何回レブロンに勝った?」<DUNKSHOOT>
関連記事
- 「今のプレーぶりでは通用しない」ウォリアーズOBがバトラー三世に発破「プレーオフ・ジミーにならないと」<DUNKSHOOT>
- ウォリアーズに内紛勃発?グリーンがカーHCと口論→コートを去るも、カリーら同僚は「いい会話をしてただけ」「いずれ解決する」<DUNKSHOOT>
- ラクロス界の全米No.1プレーヤーからNBAへ――ウォリアーズの伏兵スペンサーが切り拓く異色のキャリア<DUNKSHOOT>
- 故障者が相次ぐNBAの現状にウォリアーズのカーHCが警鐘。選手の消耗の激しさに「これがケガに影響」「遠征中一度も練習してない」<DUNKSHOOT>
- NBAに“4ポイント時代”は来るのか?ミラーが語る次なる進化「4ポイントラインが設けられても驚かない」<DUNKSHOOT>




