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NBA

“予想外”の健闘を見せるニックスがギブソンと再契約。恩師シボドーとの再タッグに「身を捧げる」覚悟

秋山裕之

2021.01.14

ギブソンはブルズ時代を含め、シボドーHCの下で約7シーズンをプレー。NYで再びのタッグ結成となった。(C)Getty Images

ギブソンはブルズ時代を含め、シボドーHCの下で約7シーズンをプレー。NYで再びのタッグ結成となった。(C)Getty Images

 1月13日(日本時間14日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスはホームのマディソンスクエア・ガーデンでブルックリン・ネッツと対戦し109-116で敗れた。

 だが昨季までの6シーズンをいずれも勝率4割未満で終えていたチームが、開幕から12試合で5勝7敗(勝率41.7%)を記録していることは、十分な健闘だと言っていいだろう。今季から指揮官に就任したトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)の下、若手を中心とした布陣で着実に勝ち星を積み重ねている。

 チームの主軸を担うのはキャリア7年目のジュリアス・ランドル。26歳のフォワードは、12日終了時点で平均22.1点、11.2リバウンド、6.9アシストと、いずれも自己最高のペースで成績を伸ばしている。

 また、足首を痛めて欠場中のアレック・バークスが平均20.7点、2年目のRJ・バレットが16.0点、7.6リバウンド、司令塔のエルフリッド・ペイトンが14.5点、4.5アシスト、新加入のオースティン・リバースが12.0点と5人が平均2桁得点を残している。

 そんななか、ニックスは1月7日にキャリア11年を誇るビッグマンのタージ・ギブソンと再契約。シカゴ・ブルズとミネソタ・ティンバーウルブズで約7シーズンにわたってシボドーHCの下でプレーしてきた35歳のベテランは、13日のシュートアラウンド後に「俺はこのチームが自分へ求めることをやってみせる」と意気込みを語った。
 
 昨季もニックスでプレーしたギブソンは、若手選手たちにシボドーの下でプレーしていた時のことを話していたという。

「彼は鼻っ柱の強い男。俺が彼からどんなことを学んだかについては昨シーズンに話していたんだ。そして今、若手たちは彼の下でプレーし、そのことを理解するチャンスを掴んだ。本物のプロになるために、どれだけハードにプレーしなきゃいけないかを理解していると思う」

 ギブソンはシボドーHCの下でプレーしたブルズとウルブズで、6度のプレーオフを経験。優勝経験こそないものの、2011年にはカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がった。ギブソンは恩師のシボドーを高く評価しているようだ。

「彼は選手たちをベストな人間、ベストな選手になれるよう背中を押してくれる。彼は24/7(24時間、週7日間)ジムにいるような男だからね。選手たちが成長していく姿を見たいんだ。皆が向上していくことにフォーカスする。それが最も重要なのさ」

 ニックスは年明けに3連勝後、現在は4連敗中と順位を落としている。そんな状況下で、ベテランのギブソンが指揮官の理解者となって若手選手たちを奮い立たせることができるのか。ニューヨークで再び実現した“師弟コンビ”の第3章に期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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