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NBA

ポルジンギスはドンチッチの“ベストパートナー”ではない?マブズが若手ビッグマンのトレードを模索〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.27

ドンチッチ(右)の相棒として期待されたポルジンギス(左)だが、ここまで10試合以上を欠場するなどケガが多く、エースの負担を軽減できていない。(C)Getty Images

ドンチッチ(右)の相棒として期待されたポルジンギス(左)だが、ここまで10試合以上を欠場するなどケガが多く、エースの負担を軽減できていない。(C)Getty Images

 ルカ・ドンチッチという若きスーパースターを擁し、昨季4年ぶりにプレーオフに駒を進めたダラス・マーベリックスは、今季ここまで15勝16敗(勝率48.4%)でウエスタン・カンファレンス9位。

 8位のデンバー・ナゲッツ(17勝15敗/勝率53.1%)とは1.5ゲーム差で、昨季に続いて2年連続のプレーオフ進出に向け、巻き返しは十分可能だ。

 ただ、1月から2月にかけて6連敗を喫したほか、勝率5割超えのチームとの戦績は4勝12敗と大きく負け越しており、下位チームとの試合を着実にモノにしているのが現状だ。

 そのマブズでドンチッチに次ぐ男として在籍しているのがクリスタプス・ポルジンギス。2019年1月にニューヨーク・ニックスからトレードで加入した身長221㎝のビッグマンは、攻撃ではポストプレーからドライブ、ミドルジャンパーにスリーと豊富な得点パターンを持ち、守備では自慢の高さから繰り出すブロックショットに定評がある。

 今季は17試合に出場して平均20.5点、8.2リバウンド、1.6ブロックを残しており、マブズではドンチッチ(同28.5点、8.4リバウンド、9.0アシスト)に次ぐ好成績なのだが、ケガによる欠場が多いのが難点となっている。

 昨プレーオフでは右ヒザの外側半月板断裂で途中離脱。その影響で今季は開幕から出遅れたほか、背中の凝りのためここ3試合を欠場している。そのため、ドンチッチを中心に、11年以来2度目のチャンピオンシップ獲得を目指すマブズは、ポルジンギスのトレードを模索しているという。
 
 19年夏に5年1億5800万ドル(約167億4800万円)という高額契約を結んでいるポルジンギスはまだ25歳。NBAではトレードもビジネスと言われているだけに、本人も複雑な心境のようだ。

「(トレードの)噂が出てくるということは、それが現実ということ。その裏でどんなことになっているかは僕には分からない。でもそのことについて気にしすぎちゃいけない。結局、そのことでかき乱されるのは僕だけだからね。僕は今この状況にフォーカスしようと思っている」

 ポルジンギスは『ESPN』へそう話しており、トレードに関する噂は耳に入っているようだ。3月25日のトレード・デッドラインまで1か月を切っており、渦中の選手たちにとってはプレーになかなか集中できない日々が続くことになる。

『Bleacher Report』によると、マブズはポルジンギスがドンチッチをセカンドオプションとしてサポートできるかを再診断し始めており、獲得候補にはアンドレ・ドラモンド(クリーブランド・キャバリアーズ)やジョン・コリンズ(アトランタ・ホークス)の名が挙がっている。

 もっとも、マブズオーナーのマーク・キューバンはポルジンギスのトレードの噂について「正しい情報ではない。我々は彼のトレードについて話し合ったりしていない」と地元紙に話しており、実際はメディアによる憶測なのかもしれない。

 とはいえ、NBAではオールスター選出経験があるビッグネームであっても急遽トレードされることがある。今後どうなるかはポルジンギス本人にも、キューバン自身にも分からないが、移籍期限に向け、彼らの周囲がさらに騒がしくなることは間違いないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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