大谷翔平の去就問題が大きな話題を集めたメジャーリーグ。現地時間8月2日のデッドラインまでに多くのトレードが実現したなかで、二刀流戦士は今季中の残留が決まった。だが、依然として来オフの移籍の可能性を残している。
トレード期限間近に移籍が頻発するのは、同じ米国のバスケットボールリーグ、NBAも同様だ。昨季も2月10日の期限当日に元MVPのジェームズ・ハーデンがベン・シモンズら複数選手との交換でフィラデルフィア・76ersに移籍するなど、“駆け込みトレード”が相次いだ。
もっとも、前年のリーグMVPが翌シーズン中、あるいは翌シーズンオフに移籍するのは、NBAでも非常に稀。今回の大谷同様、絶頂期のスーパースターをトレードするには、それなりの対価が必要になるからだ。
以下に、NBAの2000年以降におけるMVP受賞者とその後の移籍歴を記した。
■NBAのMVP受賞者と移籍歴 ※受賞後の最初の移籍のみ掲載
2000年シャキール・オニール(レイカーズ)→04年トレード
2001年アレン・アイバーソン(76ers)→06年トレード
2002年ティム・ダンカン(スパーズ)
2003年ティム・ダンカン(スパーズ)
2004年ケビン・ガーネット(ティンバーウルブズ)→07年トレード
2005年スティーブ・ナッシュ(サンズ)→12年トレード
2006年スティーブ・ナッシュ(サンズ)→12年トレード
2007年ダーク・ノビツキー(マーベリックス)
2008年コビー・ブライアント(レイカーズ)
2009年レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)→10年サイン&トレード
2010年レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)→10年サイン&トレード
2011年デリック・ローズ(ブルズ)→16年トレード
2012年レブロン・ジェームズ(ヒート)→14年FA移籍
2013年レブロン・ジェームズ(ヒート)→14年FA移籍
2014年ケビン・デュラント(サンダー)→16年FA移籍
2015年ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
2016年ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
2017年ラッセル・ウエストブルック(サンダー)→19年トレード
2018年ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)→21年トレード
2019年ヤニス・アデトクンボ(バックス)
2020年ヤニス・アデトクンボ(バックス)
2021年ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
2022年ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
2000年以降の23年間で生まれたMVPは15人。そのうち現役のカリーとアデトクンボ、ヨキッチを含む6人は一度も移籍を経験していないものの、ほかの9人は受賞後にトレードやFAでチームを去っている。
ただ、先に述べたように、MVP受賞直後に移籍を実現させた例はごくわずか。翌シーズンに限れば、2009年と10年にキャバリアーズで連続受賞後のオフ、ヒートへ電撃移籍を果たしたレブロンただ1人だ。
MVPを獲得するほどのスーパースターが所属チームを離れる理由は、優勝を求めてより高みに上り詰めたいというパターンが大半。今回、大谷の移籍は実現しなかったが、来シーズンもエンジェルスが低迷するようなら、“レブロン級”の衝撃が球界に走るかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
トレード期限間近に移籍が頻発するのは、同じ米国のバスケットボールリーグ、NBAも同様だ。昨季も2月10日の期限当日に元MVPのジェームズ・ハーデンがベン・シモンズら複数選手との交換でフィラデルフィア・76ersに移籍するなど、“駆け込みトレード”が相次いだ。
もっとも、前年のリーグMVPが翌シーズン中、あるいは翌シーズンオフに移籍するのは、NBAでも非常に稀。今回の大谷同様、絶頂期のスーパースターをトレードするには、それなりの対価が必要になるからだ。
以下に、NBAの2000年以降におけるMVP受賞者とその後の移籍歴を記した。
■NBAのMVP受賞者と移籍歴 ※受賞後の最初の移籍のみ掲載
2000年シャキール・オニール(レイカーズ)→04年トレード
2001年アレン・アイバーソン(76ers)→06年トレード
2002年ティム・ダンカン(スパーズ)
2003年ティム・ダンカン(スパーズ)
2004年ケビン・ガーネット(ティンバーウルブズ)→07年トレード
2005年スティーブ・ナッシュ(サンズ)→12年トレード
2006年スティーブ・ナッシュ(サンズ)→12年トレード
2007年ダーク・ノビツキー(マーベリックス)
2008年コビー・ブライアント(レイカーズ)
2009年レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)→10年サイン&トレード
2010年レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)→10年サイン&トレード
2011年デリック・ローズ(ブルズ)→16年トレード
2012年レブロン・ジェームズ(ヒート)→14年FA移籍
2013年レブロン・ジェームズ(ヒート)→14年FA移籍
2014年ケビン・デュラント(サンダー)→16年FA移籍
2015年ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
2016年ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
2017年ラッセル・ウエストブルック(サンダー)→19年トレード
2018年ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)→21年トレード
2019年ヤニス・アデトクンボ(バックス)
2020年ヤニス・アデトクンボ(バックス)
2021年ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
2022年ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
2000年以降の23年間で生まれたMVPは15人。そのうち現役のカリーとアデトクンボ、ヨキッチを含む6人は一度も移籍を経験していないものの、ほかの9人は受賞後にトレードやFAでチームを去っている。
ただ、先に述べたように、MVP受賞直後に移籍を実現させた例はごくわずか。翌シーズンに限れば、2009年と10年にキャバリアーズで連続受賞後のオフ、ヒートへ電撃移籍を果たしたレブロンただ1人だ。
MVPを獲得するほどのスーパースターが所属チームを離れる理由は、優勝を求めてより高みに上り詰めたいというパターンが大半。今回、大谷の移籍は実現しなかったが、来シーズンもエンジェルスが低迷するようなら、“レブロン級”の衝撃が球界に走るかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部