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NBA

「彼のゲームには感心した」成長著しいアヌノビーをドンチッチやキッドHCが称賛「オールスター級のシーズンを送っている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.28

攻守で存在感を発揮するアヌノビーに、対戦したドンチッチやキッドHCは惜しみない称賛を贈った。(C)Getty Images

攻守で存在感を発揮するアヌノビーに、対戦したドンチッチやキッドHCは惜しみない称賛を贈った。(C)Getty Images

 現地時間11月26日、トロント・ラプターズは本拠地スコシアバンク・アリーナでダラス・マーベリックスと対戦。105-100で接戦を制し、連敗を2でストップさせた。

 この試合で、フレッド・ヴァンブリートが26得点、6リバウンド、7アシスト、クリス・ブーシェイが22得点、13リバウンドをマークしたのだが、カギを握る活躍を見せたのはOG・アヌノビーだった。

 対戦相手のジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)が「OGは両エンドでハイレベルなプレーをしている。最優秀守備選手賞候補として議論されるべきだろう。彼はオールスター級のシーズンを送っている」と『Sportsnet TV』のエリック・スミスへ話していたとおり、今季のアヌノビーはここまでキャリア最高のシーズンを送っている。

 マブズ戦で26得点、9リバウンド、2スティール、2ブロックを記録した25歳のフォワードは、201cm・105kgの屈強な肉体を武器に、複数のポジションをガードできるディフェンス力が大きな魅力。

 この試合でも、マブズの絶対的エースであり、今季の平均得点ランキングでトップ(33.1)を走るルカ・ドンチッチ相手に見事な守備を披露。そのほか、マッチアップ時にジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)をフィールドゴール成功率40.0%(6/15)に4ターンオーバー、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)を同23.1%(3/13)の7ターンオーバーに抑えるなど、リーグ有数のスコアラーたちをも苦しめている。
 
 ドンチッチは「彼はリーグで最もいいヤツの1人だと思う。トラッシュトークもないしね。けど僕がつまずいてしまったのは決して意図的じゃない」とアヌノビーの好守を称えつつ、こうも話していた。

「彼は両エンドで素晴らしい選手だと言っておくよ。NBAのスティールリーダーなだけでなく、オフェンス面でもすごく良くなっている。彼のゲームには感心したよ」

 今季のアヌノビーは、ここまでいずれもキャリアハイの平均18.9点、6.3リバウンド、2.42スティールをマークしており、とりわけスティールはドンチッチが話したようにリーグトップ。ディフレクションでは同5位タイの平均3.7回、ルーズボールリカバー数ではドンチッチと並んで同首位タイの平均1.4回と上位に顔を出しており、攻守両面で存在感を示している。

 ラプターズは大黒柱パスカル・シアカムがケガのため10試合を欠場しているなか、イースタン・カンファレンス7位の10勝9敗(勝率52.6%)と踏みとどまっている。ヴァンブリートやゲイリー・トレントJr.、スコッティ・バーンズといった主力の活躍もそうだが、全試合に出場しているアヌノビーの働きなしに、この成績は残せていなかったはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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