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NBA

“黒マスク”で復帰の八村塁がインシーズン・トーナメント準々決勝へ意気込み「ベガスでどっさり賞金をもらいます(笑)」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.12.05

11月22日のマブズ戦で鼻を骨折した八村だが、明日のサンズ戦で復帰予定だ。(C)Getty Images

11月22日のマブズ戦で鼻を骨折した八村だが、明日のサンズ戦で復帰予定だ。(C)Getty Images

 12月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズはチーム練習をこなし、翌5日に「NBAインシーズン・トーナメント」準々決勝のフェニックス・サンズ戦へ臨む。

 両チームはウエスタン・カンファレンスの同じグループAに所属。11月10日にサンズの本拠地フットプリント・センターでの一戦は、第4クォーターで逆転に成功したレイカーズが122-119で勝利を収めた。

 レイカーズはグループAを4戦全勝(得失点差+74)、ウエスト首位でグループステージを終え、サンズは3勝1敗(勝率75.0%/得失点差+34)を記録し、勝敗で並んだミネソタ・ティンバーウルブズ(得失点差±0)を得失点差で上回り、ウエスト4位(ワイルドカード)で準々決勝へと駒を進めた。

 一発勝負のノックアウトラウンドに向けたインジュアリーリポートで、サンズはブラッドリー・ビール(背中)が欠場、エリック・ゴードン(ヒザ)がクエスチョナブル(Questionable=不確か)ながら、点取り屋のケビン・デュラントとデビン・ブッカーは出場が予定されている。

 一方のレイカーズはゲイブ・ヴィンセント(左ヒザ)こそ欠場も、アンソニー・デイビス(左内転筋/腰の痙攣)、八村塁(鼻骨骨折)、ジャレッド・ヴァンダービルト(左かかと)は出場見込みで、大黒柱のレブロン・ジェームズが左ふくらはぎの打撲でクエスチョナブルとなっているが、新たなタイトルを獲得すべく出場するだろう。
 
 このインシーズン・トーナメントは今季から採用。準々決勝に進出したチームは各選手が賞金を獲得でき、準決勝(7日)と決勝(9日)はラスベガスのTモバイル・アリーナで行なわれる。勝ち残ったのはレイカーズ、サンズ、ミルウォーキー・バックス、ニューヨーク・ニックス、インディアナ・ペイサーズ、ボストン・セルティックス、ニューオリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングスの8チームで、本日の準々決勝ではペイサーズがセルティックスを、ペリカンズがキングスを撃破し、準決勝進出を決めた。

 インシーズン・トーナメントは、レギュラーシーズン終了後に開催されるプレーイン・トーナメントと同じ一発勝負で、4戦先勝のプレーオフとは大きく異なる。

 そのためデイビスは、「俺たちはプレーオフの準備ほど深入りはしなかったけど、ちょっと細かい部分についてもやったんだ。選手層の厚みが少しだけ増し、スキーム面でより快適になった。ベガスへ向かい、タイトルを勝ち獲るチャンスを手に入れたい。(でも)自分たちへ過度なストレスをかけたり、プレッシャーを押し付けすぎるようなことはしていない」と語っていた。

 骨折した鼻を保護するため黒いマスクを着用してチーム練習へ参加し、サンズ戦で6試合ぶりの復帰が予想される八村は「僕はトーナメントで生まれる興奮が好きですね。僕らは(サンズ戦を)取りにいかなきゃいけません。で、ベガスに行ってどっさり賞金をもらいます(笑)」と、リラックスした様子で話していた。

 八村の復帰に伴い、明日の試合では渡邊雄太との日本人対決も実現するかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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