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NBA

「私たちは年を取り過ぎていた」2022年レイカーズ惨敗の要因を当時所属のアリーザが分析「メロにダイブを要求するなんて無理な話」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.12.05

スターを揃えながら期待を大きく裏切った2021-22シーズンのレイカーズ。その原因はウエストブルック(中央)にあると思われたが…。(C)Getty Images

スターを揃えながら期待を大きく裏切った2021-22シーズンのレイカーズ。その原因はウエストブルック(中央)にあると思われたが…。(C)Getty Images

 2021-22シーズンのロサンゼルス・レイカーズは、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、カーメロ・アンソニー(今年5月に現役引退)、ドワイト・ハワード(現在無所属)というオールスター経験者を揃え、“スーパーチーム”として優勝候補筆頭に挙げられた。

 しかし、蓋を開けてみればケミストリー不足に加え、ケガ人が相次いだこともあり、33勝49敗(勝率40.2%)でウエスタン・カンファレンス11位とプレーイン・トーナメントにも進めず惨敗。新加入のウエストブルックがレブロン&デイビスの2枚看板と共存できなかったことが失敗の要因とされたが、当時チームの一員だった元NBA選手のトレバー・アリーザは、大ベテラン2人の獲得が裏目に出たと見解を述べている。

 このシーズンのレイカーズはレブロン(当時37歳)が平均30.3点、8.2リバウンド、6.2アシスト、デイビス(当時28歳)が平均23.3点、9.9リバウンド、2.3ブロック、ウエストブルック(当時33歳)平均18.5点、7.4リバウンド、7.1アシストをマーク。

 レブロンから「今がその時(一緒にプレーする時)だ」と勧誘の電話があってレイカーズ入りを決断したカーメロ(当時37歳)はシックスマンとして69試合に出場して平均13.3点、4.2リバウンド、3ポイント成功率37.5%、ハワード(当時36歳)は60試合に出場して平均6.2点、5.9リバウンドという成績だった。
 
 ただ、ケガ人の続出でフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ/現フェニックス・サンズHC)が組んだスタメンは41種類にも及んだ。レブロン、デイビス、ウエストブルックのビッグ3が3人揃ったのはわずか21試合で11勝10敗、3人中2人で臨んだ試合の戦績は20勝33敗と大きく負け越した。

 現役時代にニューヨーク・ニックスやヒューストン・ロケッツなど計10チームを渡り歩き、09年にはレイカーズで優勝を経験したアリーザは、元NFL選手のシャノン・シャープがホストを務めるポッドキャスト番組『Club Shay Shay』に出演した際、「なぜ(レイカーズは)上手くいかなかったのか?」と尋ねられると、「私たちは年を取り過ぎていた(笑)。超ベテランのような選手たちばかりだった」と率直に答えた。

「ルーズボールのためにフロアにダイブしたり、(ミネソタ・ティンバーウルブズの)アンソニー・エドワーズを40分間追い掛け回してマークするようにメロ(カーメロ)に要求するなんて無理な話だ(笑)。メロにそんなことはさせられない。ドワイト(ハワード)がもっとチームに貢献できると思っているのに、15分だけプレーするように頼むつもりはない。彼の中では、それは難しいことだと思う。ブロン(レブロン)を外すことはあり得ない。そういった要素があると、勝つのは難しい」
 
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