現地時間１月26日（日本時間27日）、NBAは“ライバルウィーク”が２年目を迎え、ダラス・マーベリックスとアトランタ・ホークスの一戦がステイトファーム・アリーナで開催された。

　マーベリックスとホークスは、2018年のドラフト組で、当日にトレードされた選手たちがそれぞれチームを引っ張っている。前者はルカ・ドンチッチ、後者にはトレイ・ヤングというオールスターガードがおり、NBAデビュー時から注目を浴びてきた。

　互いに３連敗で迎えたこの日、両チームは同点11度、リードチェンジ11度という激戦で140点を超えるハイスコアリングゲームを演じるなか、最終的にはドンチッチの独壇場と化し、マーベリックスが148－143で敵地で貴重な１勝を手にした。

　カイリー・アービングをケガで欠くなか、ドンチッチは前半だけで41得点をもぎ取り、ハーフにおけるフランチャイズ新記録を更新。さらに第３クォーターだけで16得点と後半に入っても勢いは衰えず、最終クォーターにも16得点を積み上げ、NBA歴代４位タイの73得点に10リバウンド、７アシストという超人的なパフォーマンスを披露した。
  　ドンチッチはこの日のスコアリングショーを「たぶんこれまででトップ」とランク付けたものの、実際は「僕らはここ最近苦しんでいた。（今夜の）マインドセットはなんとしてでも勝利を手にすることだった。最高のプレーができた」と、４試合ぶりの勝利を喜んだ。

　マーベリックスはジョシュ・グリーンが21得点、４アシスト、ティム・ハーダウェイJr.が13得点したほか、計４選手が８得点以上をマーク。とはいえ、「彼こそがゲームプランだ」とジェイソン・キッドHC（ヘッドコーチ）が話したように、ドンチッチへ試合が託されたとも言える試合だった。

　エースの超人的パフォーマンスを機に、チームとしても勢いづきたいところだったが、翌27日のサクラメント・キングス戦には115－120で敗戦。ドンチッチ自身も28得点、10リバウンド、17アシストのトリプルダブルを達成したものの、フィールドゴール９／26、３ポイントに至っては１／９とショットが不発。25勝21敗（勝率54.3％）でウエスタン・カンファレンス８位と、今ひとつ波に乗り切れない状況が続いている。

文●秋山裕之（フリーライター）

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