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日本代表

「ジャパニーズ・ステフ・カリー!」富永啓生がビッグテン準々決勝で圧巻の23得点!NCAAトーナメント出場を引き寄せる大活躍<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.03.16

カンファレンスの準々決勝でチーム最多タイの23得点をあげた富永。特に前半ラスト3分の3連続スリーで勝利を手繰り寄せた。(C)Getty Images

カンファレンスの準々決勝でチーム最多タイの23得点をあげた富永。特に前半ラスト3分の3連続スリーで勝利を手繰り寄せた。(C)Getty Images

 日本代表のシューターが、大舞台でその強心臓ぶりを遺憾なく発揮した。

 現地時間3月15日、富永啓生の所属するネブラスカ大(第3シード)はビッグテン・カンファレンスのトーナメント準々決勝でインディアナ大(第6シード)と対戦。富永が23得点の活躍を披露し93-66と快勝を収めた。

 ネブラスカ大が前半50-27と主導権を掌握して、後半も押し切ったこの試合。勝利を手繰り寄せた前半ラスト3分の中心にいたのが富永だった。

 試合開始から9得点、2アシストと好スタートを切った背番号30は、前半残り2分56秒にこの日2本目の3ポイントを決めると、その20秒後にも長距離砲を炸裂。極めつきはタイムアウト明けのラストポゼッション。富永はステップバックで自分より大きなディフェンダーとの間にわずかなスペースを作ると、必殺のディープスリーを決めて前半を締めくくった。
 
 日本から来たレフティーのスコアリングショーに会場は熱狂。この3分間で9得点、2アシストをあげ、17-0のランの15点を生み出した富永は、後半も5点を追加してチーム最多タイの23得点。7本中4本成功の3ポイントを含め、フィールドゴール成功率69.2%(9/13)、3リバウンド、5アシスト(自己最多)、2スティールの活躍で勝利の原動力となった。

 体格差を補って余りある圧巻の得点力には、目の肥えた現地ファンやメディアも驚きを隠せない。現地の中継では「ジャパニーズ・ステフ・カリー!」と、富永も憧れるNBA最高のシューターを引き合いに出し、アウトサイドから次々とシュートをねじ込む様を「ビデオゲームのようだ」と評した。

 全米でも五指に入るハイレベルなビッグテン・カンファレンスで、チームを4強に導いた富永。優勝チームにはNCAAトーナメントの出場権が与えられるが、この時点でも推薦枠での出場がほぼ確定的となった。大学界最高の舞台、通称“マーチ・マッドネス”でコートに立てば、日本人男子では八村塁(ゴンザガ大で3年連続出場)に続く快挙だ。

 チーム史上初の準決勝に進んだネブラスカ大は明日16日(日本時間17日)、決勝進出をかけて第2シードのイリノイ大と対戦する。

構成●ダンクシュート編集部

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