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NBA

「僕がもっといいプレーをしないといけない」ファイナルで精彩を欠くアービングがシリーズ初勝利に向けて意気込み<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.12

アービングはファイナルに入って平均14.0点、FG成功率35.1%と不発。この男の復調なくしてマブズの勝利はない。(C)Getty Images

アービングはファイナルに入って平均14.0点、FG成功率35.1%と不発。この男の復調なくしてマブズの勝利はない。(C)Getty Images

「ボストンへ戻ると、僕は自分の中でいいプレーをしたいという欲が強く出るんだ。チームメイトのためにそうでありたいとね。競争を好む者として、イライラしてしまう」

 そう語ったのは、ダラス・マーベリックスのカイリー・アービング。現在チームはボストン・セルティックスとNBAファイナルで対戦しているが、アービングは2019年にセルティックスを退団後、プレーオフを含めて同カード12連敗となっている。

 32歳のベテランガードはファイナルまでの17試合で平均40.3分の出場で22.8点、3.9リバウンド、5.2アシスト、1.2スティール、フィールドゴール成功率48.5%、3ポイント成功率42.1%(平均2.6本成功)、フリースロー成功率82.8%を残していた。

 ところが、ファイナルでは2戦(マブズの0勝2敗)を終えて平均14.0点、4.0アシスト、1.0スティールにフィールドゴール成功率35.1%、3ポイントは8本放って成功ゼロ、フリースローは2本(2/2)しか獲得できていない。

 6月11日(日本時間12日)にホームのアメリカン・エアラインズ・センターで行なわれたチーム練習後のメディア応対で、アービングは現状を打破すべく、相棒ルカ・ドンチッチと交わした会話の内容を明かした。
 
「彼のためにも、彼と一緒にプレーする僕がもっといいプレーをしなきゃいけないと伝えたよ。自分たちのゴールに到達するためには、僕ら2人がいいプレーをしなければ。様々な細かいことを、勝利するためには何でもやらないといけないんだ」

 アービングは2試合で制限区域内こそフィールドゴール成功率71.4%(5/7)を残しているが、それ以外のペイントエリアは27.3%(3/11)へダウン。ミッドレンジとロングレンジは45.5%(5/11)も、相手の厳しいディフェンスの前に思うようなプレーができていない。

 マブズはチーム全体で3ポイント成功率24.5%(13/53)と不発。2本以上決めたのはドンチッチ(8本)のみで、PJ・ワシントンは成功率12.5%(1/8)、デリック・ジョーンズJr.も同20.0%(1/5)と当たりが来ず、苦しい状況にある。

 さらに、ドンチッチは第2戦で胸部打撲の部位に痛み止めの注射を打ってプレー。12日の第3戦でも注射を打って試合に臨む見込みで、ほかにも右ヒザの捻挫、左足首の痛みも抱えており、決して良好なコンディションとは言えない。

 それだけにアービングの復調こそが、マブズのシリーズ初勝利に向けて重要なカギとなりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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