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NBA

「ポジティブな旅路だった」キッドHCが今季を回想。アービングは「仲間と一緒に成長できる機会を得られたことに感謝」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.18

キッドHCは優勝こそならなかったが、就任3年目でチームを13年ぶりのファイナルに導いた。(C)Getty Images

キッドHCは優勝こそならなかったが、就任3年目でチームを13年ぶりのファイナルに導いた。(C)Getty Images

 6月17日(日本時間18日)に敵地TDガーデンで臨んだボストン・セルティックスとのNBAファイナル第5戦。ダラス・マーベリックスは難敵セルティックスから一度もリードを奪うことができず、88-106で敗れた。

 これでチームはシリーズ1勝4敗で敗退。今季はルカ・ドンチッチとカイリー・アービングを中心に50勝32敗(勝率61.0%)でレギュラーシーズンを終え、プレーオフではウエスタン・カンファレンスの第5シードから2011年以来初、球団史上3度目のファイナルまで駆け上がったものの、最後は攻守でセルティックスに力の差を見せつけられた。

「我々のうち数人は5か月間、このチームの一員として一緒に戦ってきた。ここまで辿り着いたのだから、本当にポジティブな旅路だった。(ファイナルでは)自分たちがベストなバスケットボールをプレーしなければいけないということを痛感した。残念ながら、このシリーズではボストンの方がいいチームであり、彼らがチャンピオンシップを勝ち獲ったんだ」

 ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)はファイナル進出を果たした自軍を称えつつ、通算18度目のリーグ制覇を成し遂げたセルティックスを祝福した。
 
 今季のマブズはドンチッチ、ティム・ハーダウェイJr.、マキシ・クリバー、ジョシュ・グリーン、ドワイト・パウエルを除くと、ロスターは在籍2年目以内の選手たちで、先発フロントコートを形成したデリック・ジョーンズJr.は昨夏に、PJ・ワシントンとダニエル・ギャフォードは今年2月のトレードで加入したばかりだった。

 昨季途中にマブズの一員となったアービングはファイナル敗退後、「この段階での失敗は本当に辛い。最高の試合が次に来るような気がするから、プレーを続けたい気持ちだ」と悔しさを滲ませつつも、この経験を来年に生かすと語った。

「(でも)ロッカールームで仲間と一緒に成長できる機会を得られたことに感謝している。チーム全体で、敗北を祝うことも成長の一部として受け入れてきた。それは人間の難しい部分だ。本当に勝ちたいと思う時、それが叶わなかった時にどうするのか? それこそが今の僕たちの立場だけど、すぐにジムに戻って次のシーズンの準備を始めることは間違いないね」

 マブズにとって球団史上2度目の優勝には手が届かなかったものの、ドンチッチとアービングを軸にファイナルまで勝ち上がったのだから、大躍進を遂げたシーズンだと胸を張るべきだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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