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NBA

ウォリアーズのビッグ3体制についに終止符!トンプソンが5度目の優勝を求めてサイン&トレードでマブズへ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.02

トンプソンはNBA入りからプレーしてきたウォリアーズを退団。ドンチッチとアービング(左)擁する昨季ファイナリストのマブズに移籍することになった。(C)Getty Images

トンプソンはNBA入りからプレーしてきたウォリアーズを退団。ドンチッチとアービング(左)擁する昨季ファイナリストのマブズに移籍することになった。(C)Getty Images

 NBAでは6月30日(日本時間7月1日、日付は以下同)に全30チームのFA(フリーエージェント)選手との交渉が解禁された。

 解禁から2日目の7月1日、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、シャーロット・ホーネッツの3チーム間でサイン&トレードが合意。米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の現地メディアは、マブズがクレイ・トンプソン、ウォリアーズがドラフト2巡目指名権2本、ホーネッツがジョシュ・グリーンを獲得したと報じた。

 このサイン&トレードの主役は、なんと言ってもトンプソンだ。2011年のドラフト1巡目11位でウォリアーズから指名されてNBA入りしたピュアシューターは、ルーキーシーズンの途中から先発に定着。ステフィン・カリーの相棒として10年以上に渡ってプレーし、ウォリアーズはカリー、トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”とドレイモンド・グリーンのビッグ3を中心とした布陣で2015、17、18、22年とNBAチャンピオンまで上りつめた。

『ESPN Stats & Info』によると、カリー、トンプソン、グリーンのビッグ3はレギュラーシーズン420勝、プレーオフ98勝の計518勝をマーク。新陳代謝の激しい現代NBAで素晴らしい実績を残した。

 ウォリアーズはカリーとトンプソンがオフボールで動き回り、グリーンらチームメイトが彼らにパスを捌いてオープンの3ポイントを決めるというパッシングゲームを展開してきたが、トンプソンの移籍でチームのひとつの時代が終焉を迎えた。
 
 キャリア13年目の昨季、トンプソンは77試合の出場で平均17.9点、3.3リバウンド、2.3アシストに3ポイント成功率38.7%(平均3.5本成功)を記録したものの、シーズン途中にはシックスマン起用、さらに試合終盤に出番が与えられないこともあった。

 トンプソン退団に伴い、将来ウォリアーズは背番号11を永久欠番にすることを表明。在籍時に優勝4度に加え、オールスターに5度、オールNBAチームに2度、オールディフェンシブチームにも1度選ばれ、レギュラーシーズン通算3ポイント成功2481本はNBA歴代6位、プレーオフでは同2位の501本を沈めてきたのだから、欠番入りにふさわしい選手と言える。

 トンプソンにはレブロン・ジェームズの勧誘もあり、父マイカルが所属した故郷の球団ロサンゼルス・レイカーズ行きの噂もあった。『TNT』のクリス・ヘインズ記者によると、レイカーズはトンプソンに年平均2000万ドル(約32億2000万円)をオファーし、ディアンジェロ・ラッセルを差し出すサイン&トレードを持ちかけたが、ウォリアーズ側は首を縦に振らなかったという。
 
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