昨季のダラス・マーベリックスはプレーオフでウエスタン・カンファレンスを勝ち上がり、チーム史上3度目のファイナルに進出。しかし、ボストン・セルティックスに1勝4敗で敗れ、2011年以来2度目のリーグ制覇はならなかった。
シリーズ終了後、ルカ・ドンチッチは「フロアに立った全員、コーチ陣、僕らを支えてくれる1人ひとりのことを誇りに思う。ファイナルで勝つことはできなかったけど、僕らはものすごいシーズンを送ったんだ」とコメント。
ドンチッチとともにチームの牽引役となったカイリー・アービングも「自分たちにはどれほどの能力があるのか。今年はたくさんの疑問がある中で僕らはその答えを出してきた。ここからはそれを一貫してやっていくこと」と話していた。
ファイナル終了から約3か月が経過した現地時間9月7日(日本時間8日)、アービングは『Twitch stream』で改めて昨季をこう振り返っていた。
「昨年はファイナルで勝てなかったこと、(優勝に)届かなかった点から見れば、間違いなくがっかりするものだった。(でも)自分たちがあそこまで辿り着いたことには理由がある。そこには間違いなく、切っても切れない強い絆がある」
昨プレーオフで平均22.1点、3.7リバウンド、5.1アシストにフィールドゴール成功率46.7%、3ポイント成功率39.0%(平均2.4本成功)を残したアービングだったが、ファイナルでは古巣セルティックスの堅守に苦戦。
最初の2戦で計28得点に終わるなど、シリーズ平均19.8点、3.0リバウンド、5.0アシストにフィールドゴール成功率41.4%、3ポイント成功率27.6%に抑え込まれた。
「勝負所で、僕は自分のベストを発揮できなかった。健全なやり方で、相手は僕のことを苦しめてきたんだ。(けど)僕は高いモチベーションを維持できている。また戻ってみせるよ。楽しんで、1日1日を大切にしていく。負けるのは本当に最悪だからね」
マブズにとって朗報なのは今夏に主力をキープしつつ、クレイ・トンプソン、ナジ・マーシャル、クエンティン・グライムズを獲得し、戦力アップに成功したことだろう。
レギュラーシーズンは約6か月に及ぶ長丁場だけに、アップダウンこそあるだろうが、強豪揃いのウエストを勝ち抜いた昨季の経験とファイナルで敗れた悔しさが、今季のチームを新たなレベルへと引き上げるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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レギュラーシーズンは約6か月に及ぶ長丁場だけに、アップダウンこそあるだろうが、強豪揃いのウエストを勝ち抜いた昨季の経験とファイナルで敗れた悔しさが、今季のチームを新たなレベルへと引き上げるはずだ。
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