昨季のニューオリンズ・ペリカンズは、ザイオン・ウィリアムソン、ブランドン・イングラム、CJ・マッカラムを中心に2年ぶりにプレーオフ進出を果たした。
今夏にはトレードで元オールスターガードのデジャンテ・マレーを加え、FA(フリーエージェント)市場でドイツ代表のビッグマン、ダニエル・タイスと契約、ドラフトでは7フッターのイブ・ミッシを指名し、新たなメンバーで2024-25シーズンを迎えた。
しかし、開幕戦で新加入のマレーが左手を骨折して戦線離脱すると、その後ザイオンやイングラム、マッカラムらも故障に見舞われ、若手や2WAY契約選手に頼らざるを得ない非常事態に陥った。その結果、11月3日から12月2日までの1か月間でわずか1勝(その間15敗)。11月16日のロサンゼルス・レイカーズ戦から9連敗を喫し、4勝18敗(勝率18.2%)でウエスタン・カンファレンス最下位に沈んでいる。
ここまでザイオン、イングラム、マレー、マッカラムのカルテットが揃って出場できた試合は皆無で、4人の合計欠場数は52。なかでもエースのザイオンは平均22.7点、8.0リバウンド、5.3アシストという成績を残しているが、ハムストリング負傷の影響でわずか6試合の出場にとどまっている。
ザイオンは2019年のドラフト1位でペリカンズに入団し、5年間で平均24.7点、6.5リバウンド、4.1アシストを記録。198㎝とパワーフォワードとしては小柄ながら、129㎏の圧倒的なパワーと身体能力を活かした豪快なダンクやブロックで人気を博し、21、23年にはオールスターに選出された。
ただ、ルーキーイヤーは右半骨盤の損傷で開幕から約4か月出遅れ、21-22シーズンは右足の骨折で全休、昨プレーオフも左ハムストリングの肉離れで欠場を余儀なくされるなど、ケガの多い選手としても知られる。
そんななか、元ペリカンズのドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が、ポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』でザイオンについて言及した。
「ザイオンは僕がこれまで見てきた中で最も才能のある選手の1人だと思う。アスレティック能力や、相手をかわしてリングに向かう能力は素晴らしい。でも、時にはフィット感の問題もあるんだ。ペリカンズが彼に合わせた戦術を調整するべきか、あるいは別の誰かとフィット感を試すべきかもしれないね。彼は将来有望な選手だから、何らかの変化が必要な気がする」
ホリデーは2019-20シーズンにペリカンズで当時ルーキーのザイオンと共闘。その後、他球団で2度の優勝を経験したベテランは、元同僚のオフェンス能力を評価する一方で、選手として次のレベルに到達するためにはディフェンス面の改善が必要だと指摘した。
「ザイオンにはもう少しディフェンスに力を入れてほしいね。それは彼を否定しているわけではなく、それが彼の才能を引き出し、自身のゲームをさらに引き上げるからだ。オフェンス面ではやるべきことをしっかりやっている。でも彼がディフェンスに挑戦し、その姿をチームメイトに見せれば、彼らもそれについていくと思う」
リーグ屈指の能力を持ちながら、オーバーウェイトや故障の多さで批判も少なくないザイオン。一部ではトレードの噂もあるが、ペリカンズは24歳のエースの放出に踏み切るのか、それとも相性が今ひとつのイングラムを駒に新たな選手を加えるのか。元ドラ1はキャリアの岐路に立っている。
構成●ダンクシュート編集部
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今夏にはトレードで元オールスターガードのデジャンテ・マレーを加え、FA(フリーエージェント)市場でドイツ代表のビッグマン、ダニエル・タイスと契約、ドラフトでは7フッターのイブ・ミッシを指名し、新たなメンバーで2024-25シーズンを迎えた。
しかし、開幕戦で新加入のマレーが左手を骨折して戦線離脱すると、その後ザイオンやイングラム、マッカラムらも故障に見舞われ、若手や2WAY契約選手に頼らざるを得ない非常事態に陥った。その結果、11月3日から12月2日までの1か月間でわずか1勝(その間15敗)。11月16日のロサンゼルス・レイカーズ戦から9連敗を喫し、4勝18敗(勝率18.2%)でウエスタン・カンファレンス最下位に沈んでいる。
ここまでザイオン、イングラム、マレー、マッカラムのカルテットが揃って出場できた試合は皆無で、4人の合計欠場数は52。なかでもエースのザイオンは平均22.7点、8.0リバウンド、5.3アシストという成績を残しているが、ハムストリング負傷の影響でわずか6試合の出場にとどまっている。
ザイオンは2019年のドラフト1位でペリカンズに入団し、5年間で平均24.7点、6.5リバウンド、4.1アシストを記録。198㎝とパワーフォワードとしては小柄ながら、129㎏の圧倒的なパワーと身体能力を活かした豪快なダンクやブロックで人気を博し、21、23年にはオールスターに選出された。
ただ、ルーキーイヤーは右半骨盤の損傷で開幕から約4か月出遅れ、21-22シーズンは右足の骨折で全休、昨プレーオフも左ハムストリングの肉離れで欠場を余儀なくされるなど、ケガの多い選手としても知られる。
そんななか、元ペリカンズのドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が、ポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』でザイオンについて言及した。
「ザイオンは僕がこれまで見てきた中で最も才能のある選手の1人だと思う。アスレティック能力や、相手をかわしてリングに向かう能力は素晴らしい。でも、時にはフィット感の問題もあるんだ。ペリカンズが彼に合わせた戦術を調整するべきか、あるいは別の誰かとフィット感を試すべきかもしれないね。彼は将来有望な選手だから、何らかの変化が必要な気がする」
ホリデーは2019-20シーズンにペリカンズで当時ルーキーのザイオンと共闘。その後、他球団で2度の優勝を経験したベテランは、元同僚のオフェンス能力を評価する一方で、選手として次のレベルに到達するためにはディフェンス面の改善が必要だと指摘した。
「ザイオンにはもう少しディフェンスに力を入れてほしいね。それは彼を否定しているわけではなく、それが彼の才能を引き出し、自身のゲームをさらに引き上げるからだ。オフェンス面ではやるべきことをしっかりやっている。でも彼がディフェンスに挑戦し、その姿をチームメイトに見せれば、彼らもそれについていくと思う」
リーグ屈指の能力を持ちながら、オーバーウェイトや故障の多さで批判も少なくないザイオン。一部ではトレードの噂もあるが、ペリカンズは24歳のエースの放出に踏み切るのか、それとも相性が今ひとつのイングラムを駒に新たな選手を加えるのか。元ドラ1はキャリアの岐路に立っている。
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