ニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、2019年のドラフトで全体1位指名を受けた有望株ながら、NBA入り後の5年間はポテンシャルを最大限に発揮したとは言い難い。
ルーキーイヤーの2019-20シーズン、ザイオンは右ヒザ半月板損傷で開幕から出遅れて24試合の出場のみ。2年目こそ61試合で平均27.0点をマークしたが、21-22シーズンは開幕前に右足第5中足骨を骨折して全休。昨季も29試合の出場に終わり、キャリア5年間で138試合の出場にとどまっている。
今季はここまで31試合中25試合に出場して平均22.3点、6.1リバウンド、4.4アシスト、FG成功率57.5%という成績を残しているものの、ドラ1としては物足りなさが残る。
ザイオンは2022年夏にペリカンズと5年総額1億9300万ドル(約275億円)の契約延長にサインしたが、契約にはケガのリスクを考慮した付帯条項が盛り込まれていた。『The Athletic』のマイク・ボルクノフ記者によれば、昨季29試合の出場にとどまったことで、25-26シーズン以降に残っている3年間の保証が失効してしまったという。体重と体脂肪に関する付帯条項を守れば再び契約が保証されることになり、全額保証される条件は、61試合に出場して目標体重をクリアすることだと伝えられている。
現役時代、3ポイントも打てる万能ビッグマンとして鳴らした元NBA選手のラシード・ウォーレスは自身がホストの1人を務めるYouTube番組『Sheed & Tyler』で、「才能はあるが、彼は苦しんでいる。体重の問題だ。一度ケガした箇所が下肢(足)でプレーから遠ざかることになった。その時に体重が増えて、それをなかなか減らせていないんだ」とザイオンが抱える課題を指摘している。
「彼が走ると分かるんだ。デューク大時代、彼はコートを飛び回っていた。今は飛べていない。何か問題があるようだ。体重のせいでヒザや足首への負担も大きい。俺は現役時代、オーバーウエイトで背中やヒザを痛めた。
ポートランド(トレイル・ブレイザーズ)時代にロックアウトになった時(1998-99シーズン)、体重が282ポンド(約128kg)まで増えてしまった。デトロイト(ピストンズ)ではレギュラーシーズンで265ポンド(約120kg)、プレーオフでは255ポンド(約116kg)だった。ポートランド時代はレギュラーシーズンで255ポンド、プレーオフでは245ポンド(約111kg)だった。レギュラーシーズン終了の2~3週間前、ランニングを増やすんだ」
NBA入り前は“ネクスト・レブロン”とも呼ばれ、大きな期待を背負ったザイオンだったが、ケガをする前のような爆発力やインパクトに欠けるという声も少なくない。周囲の厳しい目を、自身のプレーで覆すことができるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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今季はここまで31試合中25試合に出場して平均22.3点、6.1リバウンド、4.4アシスト、FG成功率57.5%という成績を残しているものの、ドラ1としては物足りなさが残る。
ザイオンは2022年夏にペリカンズと5年総額1億9300万ドル(約275億円)の契約延長にサインしたが、契約にはケガのリスクを考慮した付帯条項が盛り込まれていた。『The Athletic』のマイク・ボルクノフ記者によれば、昨季29試合の出場にとどまったことで、25-26シーズン以降に残っている3年間の保証が失効してしまったという。体重と体脂肪に関する付帯条項を守れば再び契約が保証されることになり、全額保証される条件は、61試合に出場して目標体重をクリアすることだと伝えられている。
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