現地時間12月11日、サンアントニオ・スパーズがYouTubeチャンネルで貴重な動画を公開した。在籍17シーズンで4度の優勝に貢献したトニー・パーカーと、今季から加入したクリス・ポールによる2大ポイントガード(PG)の豪華対談だ。
スパーズで4度の優勝に加え、オールスターに6度、オールNBAチームに4度選ばれたパーカーは、フランス代表として競技の国際化にも尽力し、2023年にバスケットボール殿堂入りした。
39歳のポールはPGとしてはNBA史上初のキャリア20年目を迎え、今季からスパーズでプレー。今月8日のニューオリンズ・ペリカンズ戦では通算アシスト数を1万2099本へ伸ばし、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか/1万2091本)を抜いてNBA歴代2位へ浮上した。
これまでオールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度も選ばれ、75周年記念チームにも選出された“ポイント・ゴッド”は、通算スティール数も2648本まで伸ばしていて、キッドが保持する2684本を抜いてこちらも歴代2位へ順位を上げることが濃厚と見られている。
そんなポールが、パーカーとの会話の中で引退について言及する場面があった。
今季のNBAでは22年目のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、長男ブロニー・ジェームズと史上初の“親子共演”を実現させたが、来年5月6日に40歳を迎えるポールにも現在高校1年生の息子、クリス・ポールJr.(ロサンゼルスエリアにあるキャンベル・ホール高所属)がいる。
もし息子とNBAでプレーする場合、ポールは最低でもあと5年現役を続ける必要があるが、番組内で「そんなに長くはプレーしない。それは今でも断言できる。僕はそんなに長くはプレーしないよ」と発言した。
では、ポール本人は残りの現役期間をどのくらいと見ているのか。
「たぶんあと1、2年かな。まだそれとなく探っているところなんだ。一番難しい部分は、僕がバスケットボールを大好きなこと。バスケットボールをするのが大好きなんだ。大変なのは、家に帰ると子どもたちの試合を『iPad』とかで観なきゃいけない。だから、今は2つのことが頭を駆け巡っているよ」
スパーズは現地12日時点でウエスタン・カンファレンス11位タイの12勝12敗(勝率50.0%)。20歳のヴィクター・ウェンバンヤマを筆頭に、ジュリアン・シャンパニー(23歳)やジェレミー・ソーハン(21歳)、ステフォン・キャッスル(20歳)、ケルドン・ジョンソン(25歳)、デビン・ヴァッセル(24歳)といった若手を中心に健闘を見せている。
そのチームで先発PGを務めるポールは、ここまで全24試合に出場し、平均10.2点、4.0リバウンド、1.42スティールにリーグ5位タイの8.5アシストをマーク。アシスト/ターンオーバー比率は4.77で堂々リーグ4位と、安定感は健在だ。
今季のスパーズがチャンピオンシップを獲得することは考え難いが、2019年以来、6年ぶりのプレーオフ進出の可能性は十分残されている。
すでに引退後の殿堂入りが確実視されているポールが、スパーズをプレーオフチームへ仕立て上げて現役を退くのか、それともさらなる頂へ導くべく、もう数シーズン現役を続けるのかは気になるところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
スパーズで4度の優勝に加え、オールスターに6度、オールNBAチームに4度選ばれたパーカーは、フランス代表として競技の国際化にも尽力し、2023年にバスケットボール殿堂入りした。
39歳のポールはPGとしてはNBA史上初のキャリア20年目を迎え、今季からスパーズでプレー。今月8日のニューオリンズ・ペリカンズ戦では通算アシスト数を1万2099本へ伸ばし、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか/1万2091本)を抜いてNBA歴代2位へ浮上した。
これまでオールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度も選ばれ、75周年記念チームにも選出された“ポイント・ゴッド”は、通算スティール数も2648本まで伸ばしていて、キッドが保持する2684本を抜いてこちらも歴代2位へ順位を上げることが濃厚と見られている。
そんなポールが、パーカーとの会話の中で引退について言及する場面があった。
今季のNBAでは22年目のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、長男ブロニー・ジェームズと史上初の“親子共演”を実現させたが、来年5月6日に40歳を迎えるポールにも現在高校1年生の息子、クリス・ポールJr.(ロサンゼルスエリアにあるキャンベル・ホール高所属)がいる。
もし息子とNBAでプレーする場合、ポールは最低でもあと5年現役を続ける必要があるが、番組内で「そんなに長くはプレーしない。それは今でも断言できる。僕はそんなに長くはプレーしないよ」と発言した。
では、ポール本人は残りの現役期間をどのくらいと見ているのか。
「たぶんあと1、2年かな。まだそれとなく探っているところなんだ。一番難しい部分は、僕がバスケットボールを大好きなこと。バスケットボールをするのが大好きなんだ。大変なのは、家に帰ると子どもたちの試合を『iPad』とかで観なきゃいけない。だから、今は2つのことが頭を駆け巡っているよ」
スパーズは現地12日時点でウエスタン・カンファレンス11位タイの12勝12敗(勝率50.0%)。20歳のヴィクター・ウェンバンヤマを筆頭に、ジュリアン・シャンパニー(23歳)やジェレミー・ソーハン(21歳)、ステフォン・キャッスル(20歳)、ケルドン・ジョンソン(25歳)、デビン・ヴァッセル(24歳)といった若手を中心に健闘を見せている。
そのチームで先発PGを務めるポールは、ここまで全24試合に出場し、平均10.2点、4.0リバウンド、1.42スティールにリーグ5位タイの8.5アシストをマーク。アシスト/ターンオーバー比率は4.77で堂々リーグ4位と、安定感は健在だ。
今季のスパーズがチャンピオンシップを獲得することは考え難いが、2019年以来、6年ぶりのプレーオフ進出の可能性は十分残されている。
すでに引退後の殿堂入りが確実視されているポールが、スパーズをプレーオフチームへ仕立て上げて現役を退くのか、それともさらなる頂へ導くべく、もう数シーズン現役を続けるのかは気になるところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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