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NBA

「自分の実力はこの僕が十分理解している」得点以外でも貢献できる方法を模索するマレー。周囲の批判の声も「勝手に話してくれ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.31

ナゲッツ生え抜きのマレーは、今季ここまで平均19.8点、4.2リバウンド、6.3アシストをマークしている。(C)Getty Images

ナゲッツ生え抜きのマレーは、今季ここまで平均19.8点、4.2リバウンド、6.3アシストをマークしている。(C)Getty Images

 現地時間12月27日(日本時間28日、日付は以下同)、コロラド州デンバーのボール・アリーナでデンバー・ナゲッツとクリーブランド・キャバリアーズの一戦が行なわれた。

 ナゲッツはニコラ・ヨキッチが今季12回目のトリプルダブル(27得点、14リバウンド、13アシスト)をマークしたものの、ドノバン・ミッチェルに33得点、5リバウンド、6アシスト、エバン・モーブリーに26得点、5リバウンド、6アシスト、ダリアス・ガーランドに25得点、7アシスト、4スティール、ジャレット・アレンに22得点、10リバウンド、3スティールを許し、135-149で敗れた。

 試合後にヨキッチは、2連敗を喫したチームに「僕らは本来いるべき位置とはほど遠い場所にいる」と喝を入れていた。

 迎えた28日のデトロイト・ピストンズ戦、チームは134-121で快勝。ヨキッチがゲームハイの37得点に9リバウンド、8アシスト、マイケル・ポーターJr.が26得点、クリスチャン・ブラウンが10得点、3アシスト、3スティール、ラッセル・ウエストブルックが9リバウンド、8アシスト、2スティールをあげた。

 そしてヨキッチの相棒ジャマール・マレーが34得点、5リバウンド、4アシスト、3ブロック、フィールドゴール成功率57.1%(12/21)、3ポイント成功率57.1%(4/7)、フリースロー成功率85.7%(6/7)と躍動。今季初の30得点超えで勝利の立役者となった。

 27歳のスコアリングガードは現状についてこう語っていた。
 
「僕は毎晩、ショットをたくさん決めることを目指しているけど、決まらなくてもゲームにインパクトを与えられるように努力している。僕がショットを決められないことについて誰かが何を話そうが、自分には何ができるのか、自分の実力についてはこの僕が十分理解しているからね。

 僕がこのリーグにいることは理由があって、このチームで勝てていることにも理由があり、こうしてケミストリーを築くことができている。だからあとはもう勝手に話してくれ。それが彼らの好きなことなんだから」

 キャリア8年目のマレーは、ここまで24試合で平均19.8点、4.2リバウンド、6.3アシスト、1.5スティールをマーク。ただ、平均30.8点、12.5リバウンド、9.8アシストとトリプルダブル級のスタッツを残すヨキッチへの賛辞とは裏腹に、彼に対する批判が増えているのも事実。

 マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)も「誰もがジャマールに対して厳しくなっているのは耳にしている」と理解を示しつつ、エースガードをフォローしていた。

「彼はチームのことを気にかけている。もっとうまくプレーしたがっているし、チームを助けたがっているんだ。彼のハートは正しいところにある。彼へのサポートはずっと続いていく。選手たちには『スマホを見るな』と言っている。外野がなんて言ってこようと、気にするなとね。彼(マレー)もそうすべきじゃないんだ」

 シュートは水物だけに、マレーはプレーメーキングやディフェンス、ハッスルプレーなど、チームに貢献できる方法を模索しながらコートに立ち続けている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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