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NBA

「彼は世界最高の選手」。ナゲッツを押し上げるトリプルダブルコンビ、ウエストブルックがヨキッチとプレーする喜びを語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.03

通算トリプルダブル数で歴代1位のウエストブルック(右)と3位のヨキッチ(左)。MVPコンビがナゲッツを牽引する。(C)Getty Images

通算トリプルダブル数で歴代1位のウエストブルック(右)と3位のヨキッチ(左)。MVPコンビがナゲッツを牽引する。(C)Getty Images

 現地時間1月1日、デンバー・ナゲッツはホームのボール・アリーナで2025年初戦に臨み、アトランタ・ホークス相手に139-120で快勝した。

 ニコラ・ヨキッチは第3クォーターまでの出場、29分31秒のプレータイムで23得点、17リバウンド、15アシストを記録。今季リーグ最多を独走する14度目のトリプルダブルに加えて、30分未満の出場時間で20得点、15リバウンド、15アシスト超えのトリプルダブルを達成したNBA史上初の選手となった。

 さらにジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.が各21得点、クリスチャン・ブラウンが15得点、4アシスト、ジュリアン・ストローサーが13得点、6リバウンド、ペイトン・ワトソンが11得点と続いた。

 3連勝で19勝13敗(勝率59.4%)としたナゲッツは、ダラス・マーベリックス(20勝14敗/勝率58.8%)とゲーム差なしのウエスタン・カンファレンス4位へと順位を上げた。
 
 チームが浮上した最大の要因はもちろんヨキッチだ。平均30.7点、13.0リバウンド、9.7アシスト、1.69スティールにフィールドゴール成功率56.1%、3ポイント成功率ではリーグトップの49.2%(平均2.2本成功)と、超人的なスタッツで猛威を振るっている。

 また、12月以降は先発起用も増えているラッセル・ウエストブルックの存在も忘れてはならない。キャリア17年目、36歳のベテランガードは、ここまで32試合にフル出場して平均12.2点、4.5リバウンド、6.6アシスト、1.69スティールを残している。

 12月30日のユタ・ジャズ戦では今季2度目のトリプルダブル(16得点、10リバウンド、10アシスト)に4スティールの大活躍。しかもフィールドゴール成功率100%(7/7)、フリースロー成功率100%(2/2)にターンオーバー0の“パーフェクトゲーム”と、1977-78シーズンにターンオーバーがスタッツとして統計されてからNBA史上3人目の快挙を達成した。

 ナゲッツで指揮を執って10年目のマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「彼がここへやって来たことにはワケがある。チャンピオンシップを勝ち獲ることを助けるためだ。彼は負けることが嫌いで、私はその部分をとても気に入っている」と絶賛する。
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