ゴールデンステイト・ウォリアーズは、今年のプレーオフ1回戦で第2シードのヒューストン・ロケッツを4勝3敗で下した。ミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス準決勝では初戦こそ勝利したものの、その試合でステフィン・カリーが左ハムストリングを痛めて離脱すると、第2戦から4連敗を喫し、無念のシーズン終了となった。
今夏、チームはベテランのゲイリー・ペイトン二世とケボン・ルーニーが完全FA(フリーエージェント)、22歳のジョナサン・クミンガが制限付きFAとなる。
オフの動きが注目されるなか、元NBA選手のデマーカス・カズンズは、クミンガとウォリアーズの関係は「もはや修復不可能」な状態にあると考えている。
キャリア4年目のクミンガは今季、平均15.3点、4.6リバウンド、2.2アシストを記録したが、右足首捻挫で1月から2か月離脱し、キャリア最少の47試合の出場にとどまった。
かつてウォリアーズでプレーしたカズンズは、『FanDuel TV』の番組『Run It Back』でクミンガとの関係を壊した張本人として、指揮官のスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の存在を挙げた。
「クミンガとの関係は終わったと思う。DNP(Did Not Play/出場なし)の連続で、スティーブ・カーがその関係を壊したんだ」
プレーオフでもロケッツ戦では3試合で平均16.7分の出場で6.0点とパッとしなかったクミンガだが、カンファレンス準決勝のカリー離脱後に、突如として主役に躍り出る。エース不在となった第2~5戦は、平均30.8分で24.3点、3.5リバウンド、フィールドゴール成功率55.4%、3ポイント成功率38.9%と好成績を記録し、チームのオフェンスを牽引した。
大舞台で能力の高さを見せつけたクミンガは、前述の通り今夏に制限付きFAとなる。201㎝・102kgのフォワードはまだ22歳とさらなる成長の余地があり、他チームから魅力的なオファーが届く可能性は十分あるだろう。
この事態を受け、カズンズはカーHCの若手育成能力にも疑問を呈し、かつてチームに在籍していたジョーダン・プール(現ワシントン・ウィザーズ)の名前も挙げ、次のように述べている。
「カーが若手をうまく扱えないのは何度も見てきた。彼は若手を育てられないし、扱い方も良くない。彼の下で成長したのはジョーダン・プールだけだったが、結局彼もチームから追い出されたような形となった。つまり、ウォリアーズは若手をうまく育てられないんだよ」
もっとも、現在チームには絶対的エースのカリー、今季途中加入で2番手に定着したジミー・バトラー、オールラウンダーのドレイモンド・グリーンとベテラン揃いで、若手選手は役割が限定される傾向にある。
先日、ポッドキャスト番組『Nightcap』に出演した元NBA選手のチャールズ・オークリーはクミンガについて、「彼はアスレティックでリムにアタックできる選手で、1試合で20回はボールを持たせないといけない」と述べた一方で、カリーと上手く共存するためには、「自分のプレースタイルを犠牲にする覚悟が必要」とも語っていた。
はたしてウォリアーズはクミンガを引き留めるのか、それともサイン&トレードなどで放出するのか。来季以降の方向性を左右する、極めて重要なオフとなるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
ウォリアーズで“宝の持ち腐れ”となっている22歳クミンガに、元NBA選手が移籍を提言「ワシントンにトレードすべきだ」<DUNKSHOOT>
世代交代を進めるウォリアーズ。先発の座をクミンガへ譲ったグリーン「俺はJKの大ファン。彼がうまくやってくれるのを見たいんだ」<DUNKSHOOT>
「彼がプレーを続けるように望んでいる」レブロン代理人が言及。現役続行のカギは「肉体的な問題ではなく精神面」<DUNKSHOOT>
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オフの動きが注目されるなか、元NBA選手のデマーカス・カズンズは、クミンガとウォリアーズの関係は「もはや修復不可能」な状態にあると考えている。
キャリア4年目のクミンガは今季、平均15.3点、4.6リバウンド、2.2アシストを記録したが、右足首捻挫で1月から2か月離脱し、キャリア最少の47試合の出場にとどまった。
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プレーオフでもロケッツ戦では3試合で平均16.7分の出場で6.0点とパッとしなかったクミンガだが、カンファレンス準決勝のカリー離脱後に、突如として主役に躍り出る。エース不在となった第2~5戦は、平均30.8分で24.3点、3.5リバウンド、フィールドゴール成功率55.4%、3ポイント成功率38.9%と好成績を記録し、チームのオフェンスを牽引した。
大舞台で能力の高さを見せつけたクミンガは、前述の通り今夏に制限付きFAとなる。201㎝・102kgのフォワードはまだ22歳とさらなる成長の余地があり、他チームから魅力的なオファーが届く可能性は十分あるだろう。
この事態を受け、カズンズはカーHCの若手育成能力にも疑問を呈し、かつてチームに在籍していたジョーダン・プール(現ワシントン・ウィザーズ)の名前も挙げ、次のように述べている。
「カーが若手をうまく扱えないのは何度も見てきた。彼は若手を育てられないし、扱い方も良くない。彼の下で成長したのはジョーダン・プールだけだったが、結局彼もチームから追い出されたような形となった。つまり、ウォリアーズは若手をうまく育てられないんだよ」
もっとも、現在チームには絶対的エースのカリー、今季途中加入で2番手に定着したジミー・バトラー、オールラウンダーのドレイモンド・グリーンとベテラン揃いで、若手選手は役割が限定される傾向にある。
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はたしてウォリアーズはクミンガを引き留めるのか、それともサイン&トレードなどで放出するのか。来季以降の方向性を左右する、極めて重要なオフとなるだろう。
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