ついに節目の勝利だ。

　現地７月30日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が本拠地でのニューヨーク・メッツ戦に先発登板し、７回２安打無失点、７奪三振、無四球の快投で今季初白星をマークした。日米通算204勝（MLB111勝、NPB93勝）で、黒田博樹氏の203勝（MLB79勝、NPB124勝）を抜き、日本人投手歴代単独トップに立った。

　初回を無失点で立ち上がると、２回から４回を三者凡退に抑え込み、以降も巧みなマウンドさばきでスコアボードにゼロを並べ続けた。得点圏に走者を許さない圧巻の投球で、チームを５対０の快勝に導き、記録に残る白星を掴んだ。レギュラーシーズンで勝ち投手になるのは、2024年９月27日以来だ。

【動画】メッツ相手に７回無失点のダルビッシュが日米通算204勝目！
  　日本人右腕の偉業達成に、パドレスのマイク・シルト監督も賛辞を惜しまない。試合後、MLB公式サイトが取材映像を公開しており、指揮官は「昨年の地区シリーズ第５戦もかなり良かったと思うが、今日もファンタスティックだった。そしておめでとう。なんて偉大なマイルストーンだろう」と日米通算204勝目を祝福した。

　さらに「本当に見事だし、大変な道のりだったはずだ。ユウに大きな尊敬と賞賛の気持ちを抱いている。私たちは彼に少しだけ祝福の気持ちを表した」ともコメント。「本当に素晴らしい。緩急をつけ、投げたいところに投げ込んでいた」と投球内容を振り返り、「まるで絵筆を持つ芸術家のようだ」と続けた。

　歴史的な快挙達成とともに復調の兆しを見せているダルビッシュ。今後もその投球から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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