主砲の２発にチームメイト、指揮官も興奮を隠せない。

　現地８月４日、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーは、本拠地でのボルティモア・オリオールズ戦に「２番・DH」として出場し、３回に39号２ラン、６回に40号グランドスラムを叩き込んだ。ナ・リーグ本塁打ランキングで単独トップに浮上し、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平を２本差に突き放している。

　２点を追う３回２死一塁の第２打席では、相手先発ケード・ポビッチの２球目フォーシームを捉え、39号２ランを右翼席へ。さらに６回２死満塁の第４打席では、本拠地ファンの盛大なMVPコールがこだまするなか、３番手ヤラミル・ヒラルドから右中間席への40号グランドスラムを放ち、13対３のチーム勝利に貢献した。

　地元放送局『NBC Sports Philadelphia』によると、６回３失点で10勝目（５敗）を挙げたフィリーズ先発のヘスス・ルサルドは試合後、シュワーバーの傑物ぶりを称賛。MVPコールに関しては、「当然だね。素晴らしい選手だし、これ以上うれしいことはない。彼ほど相応しい選手はいないだろう」と語っている。
  　また、同じく取材に応じたロブ・トムソン監督は、「信じられない。本当に素晴らしいシーズンを過ごしている」と称賛。その人柄については、「謙虚で、素晴らしい人間だ。コミュニティーや組織のために多くのことをしてきた。本当に素晴らしい選手であり、素晴らしい打者だ。誰もが愛する理由がよくわかる。私もそのひとりだ」と最大級の賛辞を贈っていた。

　今季112試合の出場で、打率.258、40本塁打、94打点、OPS.975と驚異的な数字を叩き出すシュワーバーは、今後もこの勢いを維持できるだろうか。強打者のバットから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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