トレード期限の7月31日にロサンゼルス・ドジャースに復帰したのがブロック・スチュワートだ。33歳の中継ぎ右腕は、現地8月3日のタンパベイ・レイズ戦で山本由伸、アレックス・ベシアに続く3番手として8回に登板。4人の打者相手に右飛、左飛、中前打、三ゴロと無失点に抑えた。
スチュワートが米メディアで話題になっているのは、これまでのキャリアが印象だからだ。2014年のドラフト6巡目でドジャースに指名されたスチュワートは、16年にドジャースでメジャーデビューを果たした。しかし、その後のキャリアは波乱に満ちたものとなった。その軌跡を米誌『Sports Illustrated』のアーロン・コロマ記者が振り返った。
「スチュワートは2016年から19年にドジャースでプレーしたが、最初の在籍期間は苦戦を強いられた。3年で計36登板し、2勝3敗、1ホールド、1セーブ。19年途中にDFA(実質的な戦力外)となり、ウェーバーでトロント・ブルージェイズに移籍した。トロントでは10試合の登板で4勝0敗、防御率8.31の数字を残し、10月にマイナー降格した」
19年12月にルール5ドラフトでシカゴ・カブスに指名を受けたが、20年5月に自由契約となって独立リーグでプレー。20年12月にふたたびドジャースとマイナー契約をかわした後、5月にトミー・ジョン手術を受けて、21年は登板機会がなかった。
「ドジャースからFAとなったスチュワートは、22年7月にミネソタ・ツインズとマイナー契約して、23年4月にメジャー昇格。23試合に登板して2勝、1セーブ、8ホールド、防御率0.65と好成績を残した。24年5月に右肩腱炎で負傷者リスト入り。8月9日に肩関節鏡下手術を受けて24年は16試合に登板して、防御率5.17の成績だった。25年はツインズで健康を維持して39試合・34イニングを投げて2勝1敗、防御率2.38、41奪三振と依然として実力があることを証明。そしてロサンゼルスにトレードされた」
2度のドジャース退団後、あらためてドジャースとの契約にこぎつけたスチュワート。ツインズで結果を残した今シーズンの投球についてコロマ記者は、「MLBのxERA(期待防御率)とxBAの両方で99パーセンタイルにランクインし、空振り率でも93パーセンタイルに入っている。エリートリリーフ投手だと証明したスチュワートは、切実に補強を必要としていたドジャースのリリーフ陣に新たなレベルをもたらすだろう」と期待を込めた。
ドジャースでの再デビューは、スチュワートにとってどんな意味があるのか。レイズ戦の試合前に、「優勝チームに来て、タイトル防衛の力になることができる。この場所にいられてとても興奮している」と語っていた。
ドジャースのリリーフ陣は、カービー・イェーツ、タナー・スコット、マイケル・コーペック、ブラスダー・グラテロル、エバン・フィリップスが負傷者リスト入り。そんな状況で復帰したスチュワートは、レイズ戦で1イニングを無失点と好投してみせた。
コロマ記者も「スチュワートはレイズ戦に登板し、1イニングを1安打・無失点に抑えた。この勝利でドジャースはナ・リーグ西地区の2位サンディエゴ・パドレスに3ゲーム差をつけて、セントルイス・カーディナルスとの3連戦に臨む」とし、今後のスチュワートの好投に期待した。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ツインズ時代のスチュワートの好投集!
【記事】トレード期限でドジャースは、「ミラー、デュラン、ヘルズリー、フェアバンクスを狙っていた」米メディア報道「最終的に契約したのはスチュワート」
スチュワートが米メディアで話題になっているのは、これまでのキャリアが印象だからだ。2014年のドラフト6巡目でドジャースに指名されたスチュワートは、16年にドジャースでメジャーデビューを果たした。しかし、その後のキャリアは波乱に満ちたものとなった。その軌跡を米誌『Sports Illustrated』のアーロン・コロマ記者が振り返った。
「スチュワートは2016年から19年にドジャースでプレーしたが、最初の在籍期間は苦戦を強いられた。3年で計36登板し、2勝3敗、1ホールド、1セーブ。19年途中にDFA(実質的な戦力外)となり、ウェーバーでトロント・ブルージェイズに移籍した。トロントでは10試合の登板で4勝0敗、防御率8.31の数字を残し、10月にマイナー降格した」
19年12月にルール5ドラフトでシカゴ・カブスに指名を受けたが、20年5月に自由契約となって独立リーグでプレー。20年12月にふたたびドジャースとマイナー契約をかわした後、5月にトミー・ジョン手術を受けて、21年は登板機会がなかった。
「ドジャースからFAとなったスチュワートは、22年7月にミネソタ・ツインズとマイナー契約して、23年4月にメジャー昇格。23試合に登板して2勝、1セーブ、8ホールド、防御率0.65と好成績を残した。24年5月に右肩腱炎で負傷者リスト入り。8月9日に肩関節鏡下手術を受けて24年は16試合に登板して、防御率5.17の成績だった。25年はツインズで健康を維持して39試合・34イニングを投げて2勝1敗、防御率2.38、41奪三振と依然として実力があることを証明。そしてロサンゼルスにトレードされた」
2度のドジャース退団後、あらためてドジャースとの契約にこぎつけたスチュワート。ツインズで結果を残した今シーズンの投球についてコロマ記者は、「MLBのxERA(期待防御率)とxBAの両方で99パーセンタイルにランクインし、空振り率でも93パーセンタイルに入っている。エリートリリーフ投手だと証明したスチュワートは、切実に補強を必要としていたドジャースのリリーフ陣に新たなレベルをもたらすだろう」と期待を込めた。
ドジャースでの再デビューは、スチュワートにとってどんな意味があるのか。レイズ戦の試合前に、「優勝チームに来て、タイトル防衛の力になることができる。この場所にいられてとても興奮している」と語っていた。
ドジャースのリリーフ陣は、カービー・イェーツ、タナー・スコット、マイケル・コーペック、ブラスダー・グラテロル、エバン・フィリップスが負傷者リスト入り。そんな状況で復帰したスチュワートは、レイズ戦で1イニングを無失点と好投してみせた。
コロマ記者も「スチュワートはレイズ戦に登板し、1イニングを1安打・無失点に抑えた。この勝利でドジャースはナ・リーグ西地区の2位サンディエゴ・パドレスに3ゲーム差をつけて、セントルイス・カーディナルスとの3連戦に臨む」とし、今後のスチュワートの好投に期待した。
構成●THE DIGEST編集部
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