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ガーディアンズの26歳右腕がノーヒッターまであと2人の快投――今季MLB最多126球の熱投は実らずも敵地ファンから総立ちの拍手<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2025.08.07

ソトに本塁打を打たれて肩を落とすウィリアムズ。44年ぶりの大記録は逃したが、素晴らしいピッチングだった。(写真)GETTY IMAGES

ソトに本塁打を打たれて肩を落とすウィリアムズ。44年ぶりの大記録は逃したが、素晴らしいピッチングだった。(写真)GETTY IMAGES

 惜しくも44年ぶりの大記録はならなかった。

 8月6日(現地)、敵地でのメッツ戦に登板したギャビン・ウィリアムズ(ガーディアンズ)がノーヒットノーラン達成まであと2人に迫る快投を披露した。

 メジャー3年目の26歳右腕は初回、先頭のフランシスコ・リンドーアにいきなり痛烈なピッチャー返しを食らったが、グラブをはじいて転がったゴロを落ち着いて処理。ここから徐々にギアを上げていった。

 高めに伸びる力強い4シームと切れ味鋭いカーブが威力を発揮し、メッツ打線を翻弄。7回にはライトのCJ・ケイファスがダイビングキャッチでフライをつかむなど、バックも好守で盛り立てる。8回までに3つの四球を与えたものの、ヒットは1本も許さずに9回を迎えた。

 ノーヒッター達成となれば、チームでは1981年5月15日にレン・バーカーが成し遂げて以来。44年というMLB30球団最長のブランクを埋める大記録が間近に迫っていた。

 迎えた9回、先頭のリンドーアをカーブで三振。にわかに期待が高まったが、そこに立ちはだかったのが球界屈指の強打者フアン・ソトだった。
 カウント1-0からの2球目、ウィリアムズが投じた97マイルの高めの4シームをソトが打ち返すと打球はセンターへ一直線。センターのアンヘル・マルティネスがジャンプ一番グラブを伸ばすもわずかに届かず、バックスクリーンを直撃するホームランとなった。

 続くピート・アロンゾを打ち取って完投まであと1アウトに迫ったウィリアムズだったが、ブランドン・ニモに四球を与えたところで交代。今季MLB最多となる126球の熱投は実らなかった。

 それでも、それまで不甲斐ないメッツ打線にブーイングを飛ばしていたシティ・フィールドのファンは一転、ウィリアムズをスタンディング・オベーションで送った。たとえ敵チームの選手であっても、素晴らしいパフォーマンスは素直に称賛する――いつもは手厳しいニューヨークのファンからの拍手は、ウィリアムズの心にも響いたに違いない。

構成●SLUGGER編集部

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