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高校野球

【甲子園を沸かせた好選手│9日目】世代トップを走る横浜の2年生右腕・織田が自己最速の152キロを計時するなど1回戦に続いて好投!

THE DIGEST編集部

2025.08.14

織田は完封勝利を挙げた初戦の敦賀気比戦に続いて堂々たる投球を披露した。写真:THE DIGEST写真部

織田は完封勝利を挙げた初戦の敦賀気比戦に続いて堂々たる投球を披露した。写真:THE DIGEST写真部

 広陵の出場辞退によって、当初は4試合の予定だったのが3試合となった大会第9日。まず第1試合で大きくアピールしたのが仙台育英の高田庵冬(3年・三塁手)だ。

 183㎝・87㎏の恵まれた体格で、大会前までの時点で高校通算30本塁打を記録しているスラッガーである。宮城大会では5試合で4安打、打率.211と結果を残せず、決勝からは打順も8番に降格となっていたが、この日は第1打席でレフト前ヒットを放つと、3点差に追い上げられた8回の第4打席ではダメ押しとなるソロホームランをレフトスタンドに叩き込み、チームの勝利に大きく貢献した。

 1回戦の鳥取城北戦では外角の変化球に対して簡単に空振りするなど対応力には課題が残るものの、軽く振っているように見えてもインパクトが強く、長打力は今大会に出場している選手の中でも間違いなくトップレベルだ。サードの守備も一つエラーはあったが、大型でも動きは良く、強肩も備えている。貴重な右のスラッガーだけに、3回戦以降もその打撃に注目だ。

 第2試合は沖縄尚学が継投で鳴門打線を0点に抑えて勝利をおさめたが、攻守に見事な活躍を見せたのがキャッチャーの宜野座恵夢(3年)だ。打っては2回の第1打席に先制のタイムリーツーベース、9回には満塁から2点タイムリーと全3打点の活躍。守っても5回には素早い送球で盗塁を阻止し、右腕の新垣有絃(2年)と左腕の末吉良丞(2年)の下級生投手2人の良さを引き出す好リードで零封に大きく貢献した。
 送球は地肩の強さもあるが、落ち着いたプレーぶりでコントロールの良さが目立つ。打撃もパンチ力があり、センター中心に強く打てるのが持ち味だ。投手がいずれも2年生だけに、今後も宜野座のプレーぶりがチームの命運を握ることになりそうだ。

 春夏連覇を狙う横浜は綾羽に先制される展開も中盤に試合をひっくり返して勝利を収めた。その逆転を呼び込んだのが4回から登板した織田翔希(2年)だ。完封勝利を挙げた初戦の敦賀気比戦と比べてもスピード、制球ともに向上し、ストレートの最速は自己最速に並ぶ152キロをマーク。また自らのバットで同点タイムリーを放つなど打撃でも大きく貢献した。今大会は下級生の活躍が目立つが、改めて世代のトップを走るのは織田だということを示す活躍ぶりだったと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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