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夏場で本塁打激減の鈴木誠也 米メディアが7月以降の打撃にシビアな見解「チームの足を引っ張っているわけではないが…」

THE DIGEST編集部

2025.08.14

球宴明けのチームの失速とともに、持ち前の長打力に陰りが見える鈴木。終盤戦に向けて調子を取り戻せるか。(C) Getty Images

球宴明けのチームの失速とともに、持ち前の長打力に陰りが見える鈴木。終盤戦に向けて調子を取り戻せるか。(C) Getty Images

 シカゴ・カブスの鈴木誠也は今季、本塁打と打点ですでにメジャーキャリアハイの数字を記録している一方、夏場を迎えて各スタッツが伸び悩んでいる。打率は2割5分前後まで下がり、7月以降の本塁打は5本、打点16(いずれも8月13日まで)と、主軸としてやや物足りない数字が並ぶ。

 黒星が増えた球宴明けのチームにおいて、鈴木自身も各メディアで打撃不振と評されていた。8月13日にはカブスの情報を発信する『North Side Baseball』が鈴木の7月以降のバッティングを特集記事の中で振り返っている。
 

 同メディアは鈴木のボールへのアプローチに着目。スイング率が低く、「見逃しの三振が多い」と指摘し、コースを見極める意識は高いものの、「インパクトは落ちている」として、長打力を表す指標『ISO』が今季前半の.283から、7月以降は.179へ低下したと説いている。

 さらに、「スズキへの批判点をひとつ挙げるなら、それは彼の打席での貢献の大半が、ストライクゾーンの中央付近の球に依存していることだ。プレートの端(いわゆるシャドーゾーン)への対応では成果が薄い」と主張。続けて、「このため、もう少しゾーンを広げて打つことが有効かもしれない。最悪、空振り三振するだけで、見逃し三振と結果は同じだ。これは7月以降に限らず、より広い視点での課題だ」と訴える。

 同メディアは、選球眼の良さが逆にウィークポイントとなっていると伝えながら、「その慎重さが攻撃力を制限することもある。しかし、7月以降のカブス打線全体の不振において、スズキが主要な原因になっているわけではない。むしろ彼は平常運転を続けている」などと分析している。

 そのうえで、「つまり7月以降、セイヤ・スズキは決してチームの足を引っ張っている訳ではない」と評しながらも、「ただし、彼の『平常運転』バージョンはチームの状況を劇的に変える存在でもない。その几帳面さゆえに、急浮上の原動力にはなり得ないのだ」とシビアな見解を示している。

 現在も鈴木は、本塁打のペースこそ前半の再現とはなっていないものの、8月に入り4試合連続安打を記録しており、パフォーマンスは上昇傾向にあると言えるだろう。プレーオフ争いが佳境を迎えるここからの戦い、より積極的なバッティングでチームを勝利に導く役割が求められている。

構成●THE DIGEST編集部

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