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MLB

大谷翔平、トラウトの“笑み”を浮かべた盟友対決に米記者が畏敬の眼差し「偉大な選手の間にある尊敬と賞賛が詰まっている」

THE DIGEST編集部

2025.08.15

メジャーで初対戦した大谷(左)とトラウト(右)。軍配は大谷に上がった。(C)Getty Images

メジャーで初対戦した大谷(左)とトラウト(右)。軍配は大谷に上がった。(C)Getty Images

 現地8月13日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が古巣ロサンゼルス・エンジェルス戦に1番・投手兼指名打者で先発出場。チームは5対6で逆転負けし、同カード6連敗を喫した。この試合、相手のスター選手であるマイク・トラウトとの“トラウタニ対決”が日米で大きな話題となった。

 初回、2死走者なしで2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝以来となる真剣勝負が訪れた。トラウトが打席に入る前、大谷は少し笑みを浮かべるとトラウトもニコり。互いにアイコンタクトで挨拶をかわした。

 第1ラウンドは大谷が5球連続ストレートで真っ向勝負。球速は158キロ前後でフルカウントで追い込むと、最後は内角寄りのスイーパーで見逃し三振。バットが出ず、悔しそうに苦笑いして去るトラウトに対し、大谷は「してやったり!」と言わんばかりに嬉しそうな表情を浮かべて汗を拭った。

 かつての盟友との2度目の対戦は4回、先頭で登場したトラウトに大谷は初球カーブ、2球目はスイーパーと変化球中心で攻める。2ボールから今度はストレート2球でカウントを2-2にすると、最後は外角低めいっぱいに101マイル(約162.5キロ)の直球をズバっと決めて見逃し三振に仕留めた。

 再びバットが出なかったトラウトは球審の方を振り返り、目に自らの手を当てる仕草で抗議するようなジェスチャーを見せていたが、MLB公式データサイトはストライクゾーン枠内にしっかり収まっていた。
 
 メジャーでは初となる“トラウタニ対決”には米記者も大興奮だった。地元メディア『Dodgers Nation』の敏腕記者ノア・カムラス氏は第1打席を振り返り、「ショウヘイ・オオタニはトラウトに対して98マイル(約157.7キロ)を超える4つの速球を投げた。そのあと彼はエグい曲がりのスイーパーで三振に仕留めた。トラウトはダグアウトに戻る際に、ただ笑うしかなかった」と記し、まるで2年前のWBCを彷彿とさせる結果に興奮を隠せなかった。

 同じく『Dodgers Nation』の重鎮記者ダグ・マケイン氏は「伝説的な対決」と断言。メキシコの放送局『Televisa Sinaloa』の司会者を務めるミゲル・ルゴ氏は第1打席の前に目と目で挨拶をしたシーンを印象的な場面に挙げ、「これは2人の偉大な選手の間にある尊敬と賞賛が詰まっている」とコメント。素晴らしいやり取りに心を奪われた様子だった。

 WBC史上最高の名シーンとして語られた大谷vsトラウト。日米の野球ファンを熱くした歴史的な名場面の続編は今回も大谷に軍配が上がった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】WBC以来の再戦は大谷に軍配!トラウトには笑顔も

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