サンディエゴ・パドレスがサンフランシスコ・ジャイアンツとのカード3連戦を3タテで飾り、連勝を5に伸ばした。逆に西地区首位を走っていたロサンゼルス・ドジャースが敗れて4連敗となり2位に転落。パドレスが4月25日以来、約3か月半ぶりに単独首位に立った。
7月3日の時点で、パドレスは苦境にあった。遠征では連続で負け越し、地区首位のドジャースとは当時9ゲーム差と大きく引き離されていた。打線の主軸のひとりであるマニー・マチャドは「あの時点では、順位表なんて見ていなかった。ただ勝ち星を取り戻そうとしていた」と明かし、当時の状況をMLB公式サイト『MLB.com』に話した。
だがそこからチームは怒とうの快進撃をみせる。7月を15勝10敗で勝ち越し、8月は5連勝を含め9勝3敗。宿敵のドジャースが調子を崩し7連敗を喫するタイミングも重なり、じわじわと差を詰めると、69勝52敗でついにひっくり返した。
この快進撃の要因として大きいのが、トレード期限までに実に22人の大型補強を敢行。打線とブルペンを大幅に強化したことだろう。特にボルティモア・オリオールズから獲得したライアン・オハーン、ラモン・ローレアーノの両選手。フレディ・ファーミン(前カンザスシティ・ロイヤルズ)の加入は大きく、1番から9番まで打線は隙のない布陣へと変貌した。
打線だけではない。投手に目を向けると、アスレティックスの絶対的守護神メイソン・ミラーの加入でブルペンをさらに強化。先発陣はディラン・シースの残留、ダルビッシュ有の復帰で安定感を取り戻した。
マチャドは途中加入した選手たちについて、「新しい環境に慣れるのは簡単じゃないが、彼らは完璧にフィットしている」と称賛する。もう一方の主軸であるフェルナンド・タティスーJr.は「A.J.プレラーGMは全力で動いてくれた。私たちは自信を持って、良い野球をしている。これが実力なんだ」と、投打で選手層が厚くなったチームに胸を張る。
直近17試合で14勝と絶好調のパドレスは、現地15日(日本時間16日)からドジャースと敵地で3連戦、さらに翌週末には本拠地ペトコ・パークでも激突する。この10日間が地区優勝の行方を左右する重要なシリーズになるかもしれない。
約1か月前には想像できなかったパドレスとドジャースの首位攻防戦。その第1ラウンドが、いよいよ幕を開ける。
構成●THE DIGEST編集部
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7月3日の時点で、パドレスは苦境にあった。遠征では連続で負け越し、地区首位のドジャースとは当時9ゲーム差と大きく引き離されていた。打線の主軸のひとりであるマニー・マチャドは「あの時点では、順位表なんて見ていなかった。ただ勝ち星を取り戻そうとしていた」と明かし、当時の状況をMLB公式サイト『MLB.com』に話した。
だがそこからチームは怒とうの快進撃をみせる。7月を15勝10敗で勝ち越し、8月は5連勝を含め9勝3敗。宿敵のドジャースが調子を崩し7連敗を喫するタイミングも重なり、じわじわと差を詰めると、69勝52敗でついにひっくり返した。
この快進撃の要因として大きいのが、トレード期限までに実に22人の大型補強を敢行。打線とブルペンを大幅に強化したことだろう。特にボルティモア・オリオールズから獲得したライアン・オハーン、ラモン・ローレアーノの両選手。フレディ・ファーミン(前カンザスシティ・ロイヤルズ)の加入は大きく、1番から9番まで打線は隙のない布陣へと変貌した。
打線だけではない。投手に目を向けると、アスレティックスの絶対的守護神メイソン・ミラーの加入でブルペンをさらに強化。先発陣はディラン・シースの残留、ダルビッシュ有の復帰で安定感を取り戻した。
マチャドは途中加入した選手たちについて、「新しい環境に慣れるのは簡単じゃないが、彼らは完璧にフィットしている」と称賛する。もう一方の主軸であるフェルナンド・タティスーJr.は「A.J.プレラーGMは全力で動いてくれた。私たちは自信を持って、良い野球をしている。これが実力なんだ」と、投打で選手層が厚くなったチームに胸を張る。
直近17試合で14勝と絶好調のパドレスは、現地15日(日本時間16日)からドジャースと敵地で3連戦、さらに翌週末には本拠地ペトコ・パークでも激突する。この10日間が地区優勝の行方を左右する重要なシリーズになるかもしれない。
約1か月前には想像できなかったパドレスとドジャースの首位攻防戦。その第1ラウンドが、いよいよ幕を開ける。
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