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「メジャーのレベルではない」MLB敏腕記者が佐々木朗希を一刀両断「正直かなり厳しい道のり」「単なる調整ではなく追加的な経験が必要」

THE DIGEST編集部

2025.08.16

4か月ぶりに実戦登板を果たした佐々木。課題が残るマウンドとなった。(C)Getty Images

4か月ぶりに実戦登板を果たした佐々木。課題が残るマウンドとなった。(C)Getty Images

 現地8月14日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希がチーム傘下3Aのオクラホマシティ・コメッツの一員としてマイナーで先発登板。2回0/3を41球投げて6安打3失点だった。右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りしてから約4か月ぶりとなる実戦マウンドは課題が残る内容だった。

 立ち上がりは先頭に四球を与えると二盗を許し、続く打者には右前適時打を浴びて早くも先制点を献上した。1死一塁から再び二盗され、右前適時打、右前打と連打を浴びた。7人目の打者で遊ゴロとし、ようやく3アウトを奪った。

 2回は先頭を遊ゴロ、次打者に三塁へのセーフティーバントで内野安打を許したが後続を遊ゴロ、二飛と打ち取った。球速は最速95.7マイル(約154キロ)を計測した。

 3回まで投げる予定だったが、1アウトも取れずに途中で降板。打者13人と対戦し、被安打6はいずれもシングルヒット。マイナーリーガー相手に奪三振はゼロだった。
 
 佐々木の現状について米識者からは厳しい意見が並べられている。MLB専門放送局『MLB Network』の敏腕記者ジョン・モロシ氏は「ドジャースはロウキ・ササキについて慎重になるだろう。なぜなら、メジャーリーグレベルでの彼の役割について明確性がないからだ」と冷静に分析した。

 現在ドジャースの先発ローテは山本由伸を筆頭にタイラー・グラスノー、ブレイク・スネル、クレイトン・カーショウ、エメット・シーハン、大谷翔平を6人で回しており、もし佐々木が復帰してもローテに割り込むのは難しいとモロシ氏は示唆。「ササキの苦戦を考えると、6人のうち誰のスポットを奪うのか分からない」と指摘した。

 また、球速も160キロに届かず「明らかなコマンド不足」だとし、メジャーの打者を抑える能力が不足していると懸念した。

 開幕前は新人王候補に期待され、先発ローテ入りを果たしていた佐々木。苦難が続く若き剛腕についてモロシ氏は「23歳のササキはメジャーリーグで成功を収めようと試みているが、まだそのレベルに達していない。単なる調整ではなく、追加的な経験が必要だ」とコメント。今後について「正直なところ、かなり厳しい道のりになると思う」との見通しを示した。

 令和の怪物のメジャー昇格は厳しい状況が続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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