次世代スーパースターが大台到達だ。

　ボビー・ウィットJr.（カンザスシティ・ロイヤルズ）は現地８月19日のテキサス・レンジャーズ戦に「２番・遊撃」で先発出場。８回に点差を３に拡げる貴重な２ランホームランを放ち、勝利に貢献した。

　ウィットJr.はこの試合でキャリア100本塁打＆100盗塁（142盗塁）を達成。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、デビューから４シーズンでの「100－100」は史上４人目だという。昨季までの達成者は、ダリル・ストロベリー（1983－86年／当時ニューヨーク・メッツ／108本塁打100盗塁）、ボビー・ボンズ（1968－71年／当時サンフランシスコ・ジャイアンツ／100本塁打135盗塁）の２人だった。
  　しかしウィットJr.の達成から遡ること16日前、８月３日に史上３人目達成者となっていたのが、メジャーデビュー同期のフリオ・ロドリゲス（2022－25年／シアトル・マリナーズ／104本塁打109盗塁）だ。ロドリゲスはキャリア542試合、ウィットJr.は今回593試合目での到達だった。

　ロドリゲスは2022年、デビューシーズンで「25－25」を達成するMLB史上初の快挙を成し遂げ、新人王を獲得する鮮烈デビュー。同年から２年連続でシルバースラッガー賞を受賞した。右足首の負傷の影響もありダウンイヤーとなった昨季を経て、今季は１年目以来のポストシーズン進出に向けて、打撃でチームへの貢献を続けている。

　デビューから着々と成績を上げてきたウィットJr.は昨季、５ツールプレイヤーとしての才能を完全に開花。首位打者をはじめ、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を獲得し、オールMLBファーストチームにも選出。２年連続の「30－30」達成でMVP投票２位に入るなど今やロドリゲスを上回る活躍でスーパースターの階段を上っている。

　ウィットJr.は2024年にロイヤルズと、球団史上最高の11年総額２億8870万ドル（約426億円）で契約を延長。ロドリゲスらとMLBの将来も背負っていく逸材が、これからどのような活躍を見せてくれるか楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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