驚天動地の日本。一方、米メディアの見解は――。
米動画配信大手『Netflix』は8月26日、来年3月に開催予定の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での独占放送権獲得を電撃発表した。連覇を目指す侍ジャパンの試合を含む全47試合をライブおよびオンデマンドで配信するが、テレビでの地上波では見ることができなくなることから、日本国内では大きな波紋が広がっている。
23年の前回大会決勝、9回2死で大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス)が米国の主将マイク・トラウト(エンジェルス)から空振り三振を奪い14年ぶりに世界一を奪還した。WBCの歴史上でも最高の名場面と謳われるような名シーンが、来年3月にはNetflixでの配信のみになる。
前回大会まではWBCを組織するWBCIが東京開催試合の運営・興行を担ってきた読売新聞社を通じ、国内の民間放送局などに放送・配信権を付与。テレビ朝日とTBSが地上波での生中継を行ない、アマゾン「プライムビデオ」でもネット配信で中継された。前述した侍ジャパンが米国を下して3度目の世界一を飾った決勝戦は、平日午前帯にもかかわらず地上波で平均世帯視聴率42.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録。WBCは国民的行事として大きな社会現象を巻き起こした。
Netflixでの独占配信決定を受け、日本野球機構(NPB)は26日に出した声明で「本大会の放送・配信に関する権利は主催者であるWBCIが独占的に保有しており、今回の決定についてはWBCIから事前に通告を受けておりました」と説明。同大会の東京ラウンド主催の読売新聞社は同日に「本大会では、WBCIが当社を通さずに直接Netflixに対し、東京プールを含む全試合について、日本国内での放送・配信権を付与しました」と声明を発表。こちらはこれまでの協力関係を無視するやり方に不快感を示し、憤りとも受け取れる内容だった。
プロ野球ファンを中心に日本列島が動揺するなか、米エンタメ業界誌『Hollywood Reporter』はこの話題をキャッチ。野球ビジネスに参入したNetflixの動向について、「同社のライブスポーツ事業は、前回のWBCで優勝した日本にも範囲を広げた」と注目した。
同メディアは「日本はWBCの契約に最適な市場かもしれない」と記し、日本の野球人気を紹介。2023年のWBCでは侍ジャパン7試合のうち6試合は、日本で3000万人以上の視聴者を集め、世帯シェアは米国のスーパーボウルに匹敵する数字だと説明した。Netflixのライブスポーツ・イベント事業が新たな市場へと拡大する動きを伝えたうえで、「見過ごせない問題なのは、このストリーミング大手が“日本国内の放映権のみ”を取得するという点だ」と指摘。前回大会の放映権料が30億円規模だと推測されるなか、今回は150億円前後に急騰した放映権料に懸念を示した。ちなみに米国におけるWBCの放映権およびストリーミング配信権は大手放送局『Fox Sports』が保有している。
豊富な資金力で話題性のあるドラマ制作に定評あるNetflixは近年スポーツ中継に力を入れている。24年12月にはプロボクシング元世界ヘビー級王者マイク・タイソン対ジェイク・ポールの試合を独占配信。話題性のあるカードは1億人を超える視聴があったとされる。さらにクリスマスのNFL2試合を全世界ライブ配信し、こちらも大成功を収めた。ゆえに、日本の全国民75%が見たとされるWBCに大金を投入したのも当然の選択だったのかもしれない。
Netflixは26日、日本国内で独占配信することについてコメントを発表。「WBCIとの今回の提携により、ワールド・ベースボール・クラシックの日本における新たな視聴先に選ばれましたことを大変光栄に思います」「長年応援しているファンの方も、今回初めて野球を観る方も、それぞれのライフスタイルに合わせて大会をお楽しみいただけるよう、努めてまいります。すでに日本の多くのご家庭でご利用いただいているNetflixを通じて、ファンの皆さまに、これまでにない視聴スタイルを提供し、選手や大会の魅力をより身近に感じていただきたいと考えています」とし、WBCを通じて野球の魅力を広め、さらに熱狂する大会へと盛り上げていくことを誓っている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】来年は地上波では見られない…WBC前回大会の名勝負
【記事】「黒船侵略」Netflix、26年WBC日本での独占配信の衝撃に韓国メディア関心「中継権奪われて大パニック」「地上波“消滅”は受け入れられない」
米動画配信大手『Netflix』は8月26日、来年3月に開催予定の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での独占放送権獲得を電撃発表した。連覇を目指す侍ジャパンの試合を含む全47試合をライブおよびオンデマンドで配信するが、テレビでの地上波では見ることができなくなることから、日本国内では大きな波紋が広がっている。
23年の前回大会決勝、9回2死で大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス)が米国の主将マイク・トラウト(エンジェルス)から空振り三振を奪い14年ぶりに世界一を奪還した。WBCの歴史上でも最高の名場面と謳われるような名シーンが、来年3月にはNetflixでの配信のみになる。
前回大会まではWBCを組織するWBCIが東京開催試合の運営・興行を担ってきた読売新聞社を通じ、国内の民間放送局などに放送・配信権を付与。テレビ朝日とTBSが地上波での生中継を行ない、アマゾン「プライムビデオ」でもネット配信で中継された。前述した侍ジャパンが米国を下して3度目の世界一を飾った決勝戦は、平日午前帯にもかかわらず地上波で平均世帯視聴率42.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録。WBCは国民的行事として大きな社会現象を巻き起こした。
Netflixでの独占配信決定を受け、日本野球機構(NPB)は26日に出した声明で「本大会の放送・配信に関する権利は主催者であるWBCIが独占的に保有しており、今回の決定についてはWBCIから事前に通告を受けておりました」と説明。同大会の東京ラウンド主催の読売新聞社は同日に「本大会では、WBCIが当社を通さずに直接Netflixに対し、東京プールを含む全試合について、日本国内での放送・配信権を付与しました」と声明を発表。こちらはこれまでの協力関係を無視するやり方に不快感を示し、憤りとも受け取れる内容だった。
プロ野球ファンを中心に日本列島が動揺するなか、米エンタメ業界誌『Hollywood Reporter』はこの話題をキャッチ。野球ビジネスに参入したNetflixの動向について、「同社のライブスポーツ事業は、前回のWBCで優勝した日本にも範囲を広げた」と注目した。
同メディアは「日本はWBCの契約に最適な市場かもしれない」と記し、日本の野球人気を紹介。2023年のWBCでは侍ジャパン7試合のうち6試合は、日本で3000万人以上の視聴者を集め、世帯シェアは米国のスーパーボウルに匹敵する数字だと説明した。Netflixのライブスポーツ・イベント事業が新たな市場へと拡大する動きを伝えたうえで、「見過ごせない問題なのは、このストリーミング大手が“日本国内の放映権のみ”を取得するという点だ」と指摘。前回大会の放映権料が30億円規模だと推測されるなか、今回は150億円前後に急騰した放映権料に懸念を示した。ちなみに米国におけるWBCの放映権およびストリーミング配信権は大手放送局『Fox Sports』が保有している。
豊富な資金力で話題性のあるドラマ制作に定評あるNetflixは近年スポーツ中継に力を入れている。24年12月にはプロボクシング元世界ヘビー級王者マイク・タイソン対ジェイク・ポールの試合を独占配信。話題性のあるカードは1億人を超える視聴があったとされる。さらにクリスマスのNFL2試合を全世界ライブ配信し、こちらも大成功を収めた。ゆえに、日本の全国民75%が見たとされるWBCに大金を投入したのも当然の選択だったのかもしれない。
Netflixは26日、日本国内で独占配信することについてコメントを発表。「WBCIとの今回の提携により、ワールド・ベースボール・クラシックの日本における新たな視聴先に選ばれましたことを大変光栄に思います」「長年応援しているファンの方も、今回初めて野球を観る方も、それぞれのライフスタイルに合わせて大会をお楽しみいただけるよう、努めてまいります。すでに日本の多くのご家庭でご利用いただいているNetflixを通じて、ファンの皆さまに、これまでにない視聴スタイルを提供し、選手や大会の魅力をより身近に感じていただきたいと考えています」とし、WBCを通じて野球の魅力を広め、さらに熱狂する大会へと盛り上げていくことを誓っている。
構成●THE DIGEST編集部
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