米スポーツ専門メディア『FANSIDED』のザカリー・ロットマン記者は現地８月27日、「コンテンダー（優勝を争うチーム）が獲らなくて正解だった、不振のスター４選手」と題した記事を配信。ロサンゼルス・ドジャースが獲得に動いていたとされるスティーブン・クワン外野手（クリーブランド・ガーディアンズ）らの現状を紹介した。

　クワンにはドジャースのほかにフィラデルフィア・フィリーズなどが関心を示していたものの、ガーディアンズ側が要求したオファーにマッチできた球団がなく残留が決まった。特に外野手補強が急務だったドジャースにとっては逃した魚は大きいと見られていた。

　しかし、現状はそうではないとロットマン記者は指摘する。クワンは８月に入り24試合出場で打率.210、出塁率.248、長打率.260、１本塁打、３打点と結果を残せていない。「スランプは誰にでも起こりうるし、クワンは遅かれ早かれ調子を取り戻すのは間違いない」と擁護しつつも、８月の得点創出指標wRC+では「34」と規定打席数に到達している選手175人のなかで最下位だとして「今月最悪の打者だった」と酷評した。
  　ほかにも、ドジャースが獲得を検討していたと報じられていたルイス・ロバートJr.外野手（シカゴ・ホワイトソックス）もトレードデッドライン前後は調子を上げていたものの、ここ16試合では打率.203、出塁率.230、長打率.339、２本塁打、７打点と苦戦。26日には今季２度目の左ハムストリング肉離れで負傷者リスト入りするなど、災難が続いている。

　残りの２選手はサンディエゴ・パドレスのエース格だったディラン・シースとピッツバーグ・パイレーツのベテラン右腕ミッチ・ケラー。とりわけ直近３試合で防御率7.82、11失点、11四球のシースについてロットマン記者は、「ポストシーズンのロースターに値するピッチングをしていない」と評価。「（獲得を狙っていた）チームは、とんでもない金額を費やさなくてよかったと幸運に感じるべき」と皮肉った。

構成●THE DIGEST編集部

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