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スキーンズ、サイ・ヤング賞争いで優勢も...フィリーズ左腕の台頭に米メディアが注目「チェンジアップは球界最高峰」「静かにCY級のシーズンを送っている」

THE DIGEST編集部

2025.08.31

ナ・リーグサイ・ヤング賞争いで競うパイレーツのスキーンズ(左)とフィリーズのサンチェス(右)。(C)Getty Images

ナ・リーグサイ・ヤング賞争いで競うパイレーツのスキーンズ(左)とフィリーズのサンチェス(右)。(C)Getty Images

 米メディア『FanSided』は現地8月29日、今季ナ・リーグ サイ・ヤング賞の最有力候補のポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)に対抗するライバル候補として、フィラデルフィア・フィリーズの左腕クリストファー・サンチェスの名前を挙げた。

 同メディアは冒頭で、投手がコントロールできない要素を排除し、奪三振や与四球、本塁打だけでなく、打球がインプレーになった際の打球質まで考慮するなど、防御率をより精密に評価した指標『SIERA』(米データ会社『FanGraphs』算出)に注目。ナ・リーグ内における同指標のランキングに触れ、こう指摘した。

「驚くべきことに、1位はスキーンズではない。信じられますか? 首位に位置しているのは不運にも故障で離脱したザック・ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)で、そのすぐ横に並んでいるのが同僚のサンチェスだ。彼は目立たぬ存在ながら、静かに説得力あるサイ・ヤング級のシーズンを送っている」
 
 賞レースに急浮上したサンチェスは今季26試合に先発登板し、防御率2.72(リーグ4位)、11勝5敗、173奪三振、WHIP1.13という成績を記録。28歳左腕について、同メディアは「防御率こそスキーンズに0.5点以上の差をつけられ、WHIPも0.94対1.13で劣る。しかし、走者や失点を抑えるための『本質的な能力』において、サンチェスはリーグ随一の水準にある」と高く評価した。

 さらに同メディアは「サンチェスを完全に侮るにはまだ早い。彼は誰よりも多くゴロを打たせ、チェンジアップに関しては(タリク・スクーバルを除けば)球界最高峰だ」と強調。一方で、現時点でスキーンズから首位の座を奪うには、「かなりの努力が必要だ」とも記した。

 ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いは、インパクトではスキーンズが依然優勢だが、同メディアが注目するように、サンチェスのような存在が番狂わせを起こす可能性も否定できない。今後の展開から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】米メディアが太鼓判を押すフィリーズ左腕の投球!
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