シーズンも後半戦。夏の暑さが厳しさを増す中で、オリックスの35歳、西野真弘がひときわ存在感を放っている。チームで最年長の野手といっても「ベテラン」と呼ぶにはまだ早い。11年目を迎えた今も、挑戦する姿勢は少しも衰えていない。
今季は開幕を一軍で迎えたが、状態が上がらず4月21日に登録抹消。その後、ファームでは調整に専念するのではなく、実戦の機会を積極的に活かした。
「いや、もちろんね、抹消してから上がる最短はやっぱ10日なんで。最短で(一軍に)帰れるように気持ちはずっと持っていましたし、試合に出さしてもらえるっていうことをいい風に捉えていて」。試合に立ち続けることで感覚を取り戻し、少しでも早く一軍に戻るための準備を重ねていた。
「感覚をもっと良くしてやんないといけないっていう思いはあったんで。練習も試合も含めて、状態が上がるようにっていう風には取り組んでいました」
その姿勢の通り、全力での出場を重ね、5月20日に一軍へ再び戻ってきた。
復帰後もしばらくは結果が伴わなかったが、夏の暑さが本格化する頃からバットが振れてきた。8月23日の楽天戦では、シーソーゲームに決着をつける自己最多4本目のホームランを放った。
「(太田)椋と(中川)圭太が良い流れでチャンスを作ってくれたので、最低でも外野フライをと思っていたんですが、最高の結果になってくれました! 追加点が欲しかったので良かったです」。西野らしい、堅実さと勝負強さが一つになった一打だった。 さらに今シーズンは「第1打席」に強さを見せている。8月29日終了時点で、打率.314に加えて四死球6。出塁率は4割を超える。
「そうですね。1打席目をすごく大事にしてるっていうのは個人的にあって。やっぱり試合の中で、自分の最初の打席っていうのはいい流れを作る1打席目っていうのもあるんで。そこでヒットとかフォアボールとか出れば、よりその後(の打席)はいい流れでいけるっていうのもあるんで、そこは大事にしてます。全部が全部(結果が)出るわけじゃないですけど」
初回から流れを呼び込むプレーは、まさに"動き回る元気"そのもの。代打やDH、5番を任されることも多く、与えられる役割は目に見える結果以上に大きい。
野手最年長であることを特別に強調するわけではなく、自然体でチームに貢献する。その姿は、若手にも安心感を与えつつ、同時に前に進む力を呼び込んでいる。
ベテランと呼ばれるにはまだ早い最年長。西野真弘の11年目の夏は応援歌の通り、"明日へと続く道を拓き 前だけ見て"いる。
文:写真●野口航志
著者プロフィール
ノグチコウジ。 1984年、神戸市生まれ。岡山大学卒業。記者とカメラマンの『二刀流』。プロ野球を中心に、社会人野球やプロレス・ボクシングなどの取材や撮影に携わる。ブレーブス時代からのオリックスファン。
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「(太田)椋と(中川)圭太が良い流れでチャンスを作ってくれたので、最低でも外野フライをと思っていたんですが、最高の結果になってくれました! 追加点が欲しかったので良かったです」。西野らしい、堅実さと勝負強さが一つになった一打だった。 さらに今シーズンは「第1打席」に強さを見せている。8月29日終了時点で、打率.314に加えて四死球6。出塁率は4割を超える。
「そうですね。1打席目をすごく大事にしてるっていうのは個人的にあって。やっぱり試合の中で、自分の最初の打席っていうのはいい流れを作る1打席目っていうのもあるんで。そこでヒットとかフォアボールとか出れば、よりその後(の打席)はいい流れでいけるっていうのもあるんで、そこは大事にしてます。全部が全部(結果が)出るわけじゃないですけど」
初回から流れを呼び込むプレーは、まさに"動き回る元気"そのもの。代打やDH、5番を任されることも多く、与えられる役割は目に見える結果以上に大きい。
野手最年長であることを特別に強調するわけではなく、自然体でチームに貢献する。その姿は、若手にも安心感を与えつつ、同時に前に進む力を呼び込んでいる。
ベテランと呼ばれるにはまだ早い最年長。西野真弘の11年目の夏は応援歌の通り、"明日へと続く道を拓き 前だけ見て"いる。
文:写真●野口航志
著者プロフィール
ノグチコウジ。 1984年、神戸市生まれ。岡山大学卒業。記者とカメラマンの『二刀流』。プロ野球を中心に、社会人野球やプロレス・ボクシングなどの取材や撮影に携わる。ブレーブス時代からのオリックスファン。
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