オリックス・バファローズの中川圭太が、7月の「スカパー!月間サヨナラ賞」を受賞。「数あるサヨナラのチームの中で選んでいただいて嬉しく思います」と受賞の喜びを語り、スカパー!で観戦するファンには「いつも温かいご声援ありがとうございます。まだまだいけるように頑張ります」と感謝を述べた。
栄誉をもたらしたのは、7月16日の京セラドーム大阪での楽天戦。0-0で迎えた9回2アウト、球場内の緊張感は極限まで高まっていた。マウンドには楽天の守護神・則本昂大。フルカウントから投じられたストレートが、真ん中寄りに入ってきた。その瞬間、前でさばいたバットが鋭く走り、白球は弾丸のようにレフトスタンドへ。人生初のサヨナラホームランを打った瞬間、中川は一塁へ歩き出し、オリックスファンは総立ちとなった。
この日は同期入団の田嶋大樹が9回134球、無失点の熱投を見せていた。延長に入れば降板が決まっていた場面での一打に「田嶋が頑張ってたんで、なんとか勝ちがつけられて良かったなと思います」と笑顔。ダイヤモンドを一周する間も、「(サヨナラホームランは)初めてのことなんで、ちょっと何が起こったか分からんかったぐらいでした」と興奮冷めやらぬ様子だった。
ホームベースを踏むと、恒例となった"スプラッシュ"の祝福を軽やかに回避。その直後、ベンチ前で待っていた田嶋と抱き合うシーンは、スタンドの歓声にさらに熱を加えた。
ヒーローインタビューの第一声は「奇跡が起きました」。チームメイトやファンの盛り上がりについては「本当に盛り上がっていて嬉しかったです」と笑顔を見せた。打席での心境は意外にも「特に何も考えてないです」とあくまで平常心。それがここ一番での集中力につながっているのかもしれない。 8月15日試合前時点で44打点はチームトップ、得点圏打率.333は2位と勝負強さが光る。「自分のスウィングをするっていうことを1打席でも多く。全部が自分のスウィングできるっていう打席はないと思うが、1打席でも多く自分のスウィングをすることを意識しているんで」と明かした。
賞金30万円の使い道を聞かれると、「まず、いつも試合前練習投げてくださっているバッティングピッチャーの方にとは思ってます」と答えた。チームを支える裏方への感謝を忘れない姿勢は、高校時代から主将を務めてきた中川らしさがにじむ。
今季の「スカパー!サヨナラ賞」は3・4月に郡司裕也(日本ハム)、5月に若月健矢(オリックス)、6月に田宮裕涼(日本ハム)と、オリックスと日本ハムの受賞が続いている。ともにAクラスに位置する両チームの勝負強さを物語る結果だ。
森友哉、西川龍馬といった主力が離脱し、エース格の宮城大弥、曽谷龍平もファーム調整中。4位楽天とは2ゲーム差、しかも5連敗中とオリックスにとっては厳しい状況が続く。
「残り40試合。簡単な試合は一つもないと思ってますし、チーム全員でしっかり勝ち切れるように頑張っていきたいなと思います」。チャンスメイクもポイントゲットもこなす頼れる存在は、ラストスパートでの浮上に向け、さらなる大仕事を狙っている。
文:写真●野口航志
文・写真●野口航志
著者プロフィール
ノグチコウジ。 1984年、神戸市生まれ。岡山大学卒業。記者とカメラマンの『二刀流』。プロ野球を中心に、社会人野球やプロレス・ボクシングなどの取材や撮影に携わる。ブレーブス時代からのオリックスファン。
【記事】“20歳の宮城大弥”を追いかけて――オリックス2年目左腕・東松快征が待ち焦がれるプロ初勝利【オリ熱コラム2025】
【記事】新天地での存在感、“パレハ”内藤哲也と重なった再始動――オリックス・九里亜蓮がつなぐマウンドとリングの物語【オリ熱コラム2025】
【画像】内田有紀、上戸彩、川口春奈、山下美月、韓流アイドル…可憐なユニホーム姿が眩しい! 華やかに“始球式”を彩った美人女優&タレントたちを大特集!
栄誉をもたらしたのは、7月16日の京セラドーム大阪での楽天戦。0-0で迎えた9回2アウト、球場内の緊張感は極限まで高まっていた。マウンドには楽天の守護神・則本昂大。フルカウントから投じられたストレートが、真ん中寄りに入ってきた。その瞬間、前でさばいたバットが鋭く走り、白球は弾丸のようにレフトスタンドへ。人生初のサヨナラホームランを打った瞬間、中川は一塁へ歩き出し、オリックスファンは総立ちとなった。
この日は同期入団の田嶋大樹が9回134球、無失点の熱投を見せていた。延長に入れば降板が決まっていた場面での一打に「田嶋が頑張ってたんで、なんとか勝ちがつけられて良かったなと思います」と笑顔。ダイヤモンドを一周する間も、「(サヨナラホームランは)初めてのことなんで、ちょっと何が起こったか分からんかったぐらいでした」と興奮冷めやらぬ様子だった。
ホームベースを踏むと、恒例となった"スプラッシュ"の祝福を軽やかに回避。その直後、ベンチ前で待っていた田嶋と抱き合うシーンは、スタンドの歓声にさらに熱を加えた。
ヒーローインタビューの第一声は「奇跡が起きました」。チームメイトやファンの盛り上がりについては「本当に盛り上がっていて嬉しかったです」と笑顔を見せた。打席での心境は意外にも「特に何も考えてないです」とあくまで平常心。それがここ一番での集中力につながっているのかもしれない。 8月15日試合前時点で44打点はチームトップ、得点圏打率.333は2位と勝負強さが光る。「自分のスウィングをするっていうことを1打席でも多く。全部が自分のスウィングできるっていう打席はないと思うが、1打席でも多く自分のスウィングをすることを意識しているんで」と明かした。
賞金30万円の使い道を聞かれると、「まず、いつも試合前練習投げてくださっているバッティングピッチャーの方にとは思ってます」と答えた。チームを支える裏方への感謝を忘れない姿勢は、高校時代から主将を務めてきた中川らしさがにじむ。
今季の「スカパー!サヨナラ賞」は3・4月に郡司裕也(日本ハム)、5月に若月健矢(オリックス)、6月に田宮裕涼(日本ハム)と、オリックスと日本ハムの受賞が続いている。ともにAクラスに位置する両チームの勝負強さを物語る結果だ。
森友哉、西川龍馬といった主力が離脱し、エース格の宮城大弥、曽谷龍平もファーム調整中。4位楽天とは2ゲーム差、しかも5連敗中とオリックスにとっては厳しい状況が続く。
「残り40試合。簡単な試合は一つもないと思ってますし、チーム全員でしっかり勝ち切れるように頑張っていきたいなと思います」。チャンスメイクもポイントゲットもこなす頼れる存在は、ラストスパートでの浮上に向け、さらなる大仕事を狙っている。
文:写真●野口航志
文・写真●野口航志
著者プロフィール
ノグチコウジ。 1984年、神戸市生まれ。岡山大学卒業。記者とカメラマンの『二刀流』。プロ野球を中心に、社会人野球やプロレス・ボクシングなどの取材や撮影に携わる。ブレーブス時代からのオリックスファン。
【記事】“20歳の宮城大弥”を追いかけて――オリックス2年目左腕・東松快征が待ち焦がれるプロ初勝利【オリ熱コラム2025】
【記事】新天地での存在感、“パレハ”内藤哲也と重なった再始動――オリックス・九里亜蓮がつなぐマウンドとリングの物語【オリ熱コラム2025】
【画像】内田有紀、上戸彩、川口春奈、山下美月、韓流アイドル…可憐なユニホーム姿が眩しい! 華やかに“始球式”を彩った美人女優&タレントたちを大特集!
関連記事
- ミニスカふわり…女子ゴルファー27歳がベルーナDで始球式 ノーバウンド投球ならず「点数は30点…悔しいです」【西武】
- 「剛腕」「才能あるかも」“水曜日のカンパネラ”2代目ボーカルの始球式がSNS上で大きな反響「1日ズラすことはできんかったんか?」
- 「カッコよかったZ!」東京D登場のももクロ・佐々木彩夏が魅せた“進化する始球式”が話題!「巨人ユニ姿が眩しい」「可愛かったなぁ」
- “20歳の宮城大弥”を追いかけて――オリックス2年目左腕・東松快征が待ち焦がれるプロ初勝利【オリ熱コラム2025】
- 「信頼を取り戻せるようなピッチングをしたい」――3連覇を支えたオリックス・山﨑颯一郎、苦悩の末に見えた復調の兆し【オリ熱コラム2025】