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右腕メイ、移籍後5先発・自責点16と苦戦続きで“一時的にリリーフ起用”と米記者報道「最大の課題は156キロ→152キロの球速低下」

THE DIGEST編集部

2025.09.04

成績不振で一時的にリリーフ起用となったレッドソックスの右腕メイ。(C)Getty Images

 ボストン・レッドソックスのダスティン・メイ投手は現地9月2日の時点で、直近5試合に先発登板し、25.1イニングを投げ、1勝4敗、被安打32、被本塁打5、25奪三振、与四球11、与死球4、17失点(自責16)と苦戦している。この状況を受け、球団は「一時的にリリーフとして起用する」との方針を固めたと複数の米メディアが報じた。

 米誌『Sports Illustrated』のゲイブ・スモールソン記者は、「ドジャースで活躍した右腕メイにとって2025年は厳しいシーズンとなっている。ドジャースで今季19試合に登板して防御率4.85と低迷。トレード期限にレッドソックスへ移籍した」と今季を振り返り、以下のように伝えた。

「レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、メイが最初の5度の先発で16の自責点を喫したことを受け、今週メイをリリーフ投手として起用すると発表した。その後先発ローテーションに復帰すると見られている」
 
『Sports Illustrated』はメイの課題についても言及。「最大の課題は直球の球速低下だ。23年は平均96.9マイル(約156キロ)を記録しMLB全体で91パーセンタイルに位置したが、今季は平均94.9マイル(約152キロ)に落ち込み、60パーセンタイルにとどまっている」と指摘した。

 同誌は最後に「20年に防御率2.57を記録し、新人王投票で5位に入った頃の姿に戻れるか。どんな役割を担うにせよ、たゆまぬ努力を続けることは間違いない」と記し、メイの復活に期待を寄せている。

 メイはドジャース在籍時の2023年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、さらにリハビリ中には、サラダが原因で食道を損傷し救急搬送されるアクシデントにも見舞われた。度重なる逆境を乗り越えてきた右腕だけに、今後の巻き返しに注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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